アナと世界の終わり:感想【グレイテストショーマンより好きだった笑】愛と勇気とユーモアに溢れるゾンビミュージカル!

 

アナと世界の終わり:感想:2017年のクリスマス映画?かな?

いやー。満足度がとても高い映画。
愛らしいゾンビ映画に、80年代サウンドの青春ミュージカルをぶっつけてミクスチャーしたこの「アナと世界の終わり」は、ベタなストーリーと地味な配役(それでも素敵すぎる配役)でやってのけた大傑作!

もちろん「雑」な部分もあるし、ええ?それでいいの?的な部分もあるけど、すべて許せる。
最近「がっちり作り込んだ映画」を見てたから、久しぶりに「ヌケのいい映画」ですっきり!

製作は2017年となってる。クリスマス映画だろうか?
シネコンのちいさな部屋でかかるのに最適な映画だなー。

 

アナと世界の終わり:感想:期待を裏切らず笑わせる

ストーリーは簡単?
イギリスの田舎町の高校生のアナ。
幼い頃に母を亡くし父トニー(学校の用務員さん?)と二人暮らし。アナは大学に行く前に「世界を旅したい」と父に内緒でバイトに励み、お金を貯めていた。

幼馴染のジョン。
彼はアナのことが好きだけど、「ベストフレンズ」をぬけだせない。
彼の冴えないクリスマスセータ(電飾付き)だけでもこの映画の愛情を感じられる。

クリスマスイヴ、ジョンの口の軽さから旅行の計画がバレてしまい、アナと父は大ケンガ。
世界中どこにでもあるようなクリスマス前夜のことだった。

 

でもさ「今日は新しい日だ〜〜」とウキウキで登校するアナ。
待ち合わせをしてる場所で突如(笑)スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れジョンに襲いかかる。

このスノーマンゾンビをアナは「  」を使ってふっとばすんだけど。

 

 

この辺からの「前フリ〜ネタ」のベタさ加減よ(笑)

なんのひねりもない、もしくはひねっていても、ワンシーンの説明ですぐに納得できる、ツボにはまる「ゾンビVS」ネタが攻めてくる。

シーソー、ボーリング場、ボールプールでの移動。

バカである。ほんとに。
でも、頭を使わせずに笑わせて、後半の「いいシーン」までハッピーに(というか、ノータリンに笑)ひっぱってく。
アメリカ映画ならもうちょっと派手だったり大げさだったりするんだろうけどね。
アナと世界の終わりはイギリス映画。

 

 

クラスメイトたちと合流したアナとジョンは、クリスマスの学芸会の準備のため取り残された学生たちを救出するため学校へと向かう。てのが一応のお話。
ミュージカルなので「青春学園ぽい歌詞の歌」「クリスマスソング」が織り込まれて行く。

 

 

アナと世界の終わり:感想:期待を上回るお父さんの歌声

ここで、映画の中で歌われる曲から好きだったものをすこしご紹介

「Christmas Means Nothing Without You」
本当にありきたりなクリスマスソング。ポップでキュートで、クリスマスは楽し〜家族と一緒〜でもあなたがいなくちゃ意味がないわ〜〜って(笑)
愛情たっぷりだ。

「Hollywood Ending」
人生は映画みたいにかっこよく終わらない〜という、これまたありがちな。
でも歌うキャラクターがいちいち「冴えない」ので、すごく胸にくる。
短髪の女の子が「よお!アニーレノックス!」って言われてたりするところがたまらん(字幕では男女!)
ハリウッドみたいに終わらない!ってのは英国映画流の皮肉かな?

「It’s That Time Of Year」
この歌を歌うMarli Siuがすごくよかった〜〜。顔が古い!
半裸のトナカイ男たちをひきつれて歌う。
かわいい!

https://youtu.be/VEefZSvh434

 

「Soldier At War」
ゾンビたちをぶっ倒すのが楽しくてたまんない「マイルドヤンキー(お父さんが警察署長)」が歌う。
イントロがミュートしたギターでもうアイオブザタイガーなわけよ。
イントロ始まったとたんツボにはまって笑った。

 

「I Will Believe」
友達も、お父さんも噛まれてゾンビになってしまう。
楽しかったあの頃を思い出しながら、しんみりと。

そしてセカンドコーラスからお父さん役のmark bentonが歌い出すと、ガラッと変わる。
本格的なミュージカルに。
めっちゃかっこいい!!

 

アナと世界の終わり:感想:映画の神はエンドロールに宿る?

エンドロールで総括される映画のシーン。
そのアニメーションがとにかくかわいい

 

ラストシーンが「え、それでおわりでいいんだ?」なんて感じになるのさえ楽しめるのがこのエンドロール。

いい映画だったのにエンドロールでがっかりってのが割とある。
これはその逆。
ゆったりと現実に戻してくれる。

 

ゾンビと青春ミュージカル。
くっつけてみよう!っていうアイデアはそんなに新しくもないだろうけど、いろいろなエラーもあるけど最終的に「とても楽しめる映画」になってる。

 

  • 誰も成長しないし
  • 恋は成就しないし
  • 現状はそのままだし
  • 何一つ解決しない

だけそ、それが映画だってわかる。映画らしさ。
「何かに奴立つ」とか「感動する」ってのばっかり見てるとバカになるよね(笑)

主役の女の子がすごくいい感じ。
かわいくもあり、かっこよくもあり、でも少し「どこにでもいる感」もある。

 

かも〜んさんた、ぎみつみ〜〜〜

 

【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019





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