こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
小国へ行くのは久しぶり。
そしてギャラリー青雲へいくのも本当に久しぶり。
もう4〜5年行ってない気がする。
ギャラリー青雲は、山の中のアンティークショップ。
国道を少し入ったところに緑まみれに立っている。
なかにはいると大小様々な古い時計が時を刻んでる。
ちょうどの時刻になると「ぼーん」とか「かーん」とか時を知らせてくれる。
今回は写真をとってないんだけど、まるで映画のようなおみせ。
ここに時より寄って、ほんとうにたまに購入してきた。
いいものだから、それなりのお値段だ。
でも、「愛されてる」ものがたくさん。
もちろん、元々の持ち主もそうだろうけど、ギャラリーのオーナー夫妻に愛されてる感がいっぱい。
カップやソーサもたくさん。
こうやって何十年という年月を重ねた者たちが、博物館のような場所に集められて、またそれぞれに旅立って行く。
ガラスや鉄は丈夫だ。簡単に歴史を超える。
プラスチックはやはり便利な分、弱い。劣化も早い。
そしてナショナルなどの日本の昔のメーカーの仕事はほんとに素晴らしい。
効率化の前に高品質へのこだわりがすごい。
かつてそんな魂がこの国にもあった。
もう、なくなったけど。
日出づる国に日は沈んだ。
やわらかい光を放つライト。
かわいすぎるカップ&ソーサ。
ぼくはお金がなくて買えなかった。
これが現実なんだよな。
役に立たない素敵なものを買うお金がない。
無駄なことに使うお金がない。
そこから「無駄」がなくなって
文化や知識や好奇心はなくなっていく。
ギャラリー青雲は、時代がどんなに変わっても「愛するものに愛されたい」ものが集まってる。
熊本の地震では壊滅的な打撃があったようで。
その悲しみは、すこしお話ししただけで滲んできた。
大地はときどき、ぶるっと震えて、大事なものを奪ってゆく。
福岡の地震の時、うちもとても大切にしてたコレクションが壊れた。
カップは割れて、もどらない。
無常を感じた。
僕らは無常を感じながら、なおも生き続ける。
ギャラリー青雲も、めちゃくちゃになったであろう店内を掃除して、また美しい空間を作っていた。
ここは緑の「気」がすごいところ。
緑を感じにくるのもいいかも。
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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