こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
昨日はキャバーンビートにてライブでした。
「さいとうゆい」さんがCDを作ったので、そのお祝いライブ。
最初にあったのはもう4年くらい前かな?
投げ銭ライブというイベントで。
このイベントはぼくのようなおじちゃんから、ステージに立つのが初めての人までごちゃまぜなオープンマイク的なもの。
長い髪をした中学生の斎藤ゆいさんは、この日も今日と同じく、すっと立っていた。
姿勢の良さが何かを語るわけじゃないけど、なんか羨ましかったな(笑)
なにしろオリジナルの曲をかくんだ。
しかも毎月。
それを譜面もなしに、ギターのコードチェンジでは手先も見ずに。
今では僕らが失った(ぼくは失ってない自信があるけど笑)10代の気持ちをうたう。
10代の気持ちなんていったら気持ち悪いな。
10代の「視点」というべきかも。
斎藤ゆいという個人の視点。
彼女がたまたま、いま17歳だということ。
日常の中で感じたものを、曲にする。
それはもう「自浄作用」のようなもの。
生活を俯瞰して見る。その時生まれた感情を大切にしながらも、「その感情の出所はどこだろう?」と探る。
自分の中へと旅をする。
それだけじゃない。
それを3分くらいのメロディーと歌詞にして、ギターを弾いて、歌う。
作品が出来上がるまでにはたくさんの行程がある。
さらに「自分のために作った歌」を、人前で演奏して聞いてもらう。
どれだけ勇気のいることか?
- 私はこんなふうに考えています
- 私は世界をこんなふうに見ています
主体を持ちながらも客観性が育ってゆく。
それを、中学生の頃からしてる。
久しぶりに彼女の歌をたっぷり聞いた。
曲もギターも、うたも、どんどん上手くなっていく。
でも歌いたいことが「自分の中にある」ことは変わらないような気がした。
私はこう感じた。という印象派だね。
そしてCDになってる「東京」という曲には、何かを突き抜けて次の段階にあがった彼女の姿があった。
今はわからないかもしれないけど、「あそこがターニングポイントだったかも?」って、いつか気がつくだろう(いらん世話笑)
同級生がたくさん見に来てた。
素晴らしい風景。
17歳の歌を、17歳が聞く。
はじめてライブハウスに来た人がほとんどで、ものすごく真剣に聞いていた。
歌われるべき歌が、聞いて欲しい人に届いていた。
素晴らしい。
ぼくはまるで親戚のおじちゃんのようにうるうるしたよ。
そしてなんと、ぼくの出番は彼女の後(笑)
意味わかんないよね(笑)
クラスメート斎藤ゆいを見に来て、そのあとまたおっさんの歌を聞いてくれる人はんていないと思っていたから、全員残ってくれてたのはありがたかった。
まあそれも、斎藤ゆいが僕らおじさんたちを「きちんと持ち上げて紹介して」くれたから(笑)
ほんとありがとう。
なので、予定していたおとなっぽい選曲をがっつり変えた(笑)
17歳を代表する(って言い方嫌いだなぁ)ビリー・アイリッシュをえっちらおっちらカバーした。
あたふたした。
でもこれはぼくなりのプレゼント。
(見に来てくれた岡村くんにすごい褒められたので、しっかり歌詞覚えて練習しようと思う)
そして、この日、急遽やったもののひとつに「アルペジオ」という曲があって。
若い人たちに聞いて欲しかったので。
この歌は基本の部分はつくってて、後はその時に感じたことや伝えたいことを加えていくうた。
まあ、いろいろ間違えたりあたふたして歌ってるので言葉足らずだったりするけど聞いてください。
- 何かのために役に立たなきゃ存在する意味がない
- 何かを表現しなきゃ存在する意味がない
- 友達と仲良くしなきゃ存在する意味がない
- 勉強ができなきゃ存在する意味がない
- 体に障害があったら存在する意味がない
- 学校に行かなかったら存在する意味がない
- 真面目に頑張らなきゃ存在する意味がない
- クラスの人気者じゃなかったら存在する意味がない
- 病気がちだったら存在する意味がない
僕らの周りには多くの「呪い」が存在する。
その呪いに、一番敏感なのがティーンエイジャーだと思う。
ギターには6本、弦がはられてる。
そのうちの何本かを弾くと「和音」になる。
その和音をベースにしながら歌を歌っていく。
一つ一つの音が、偉くも必要なくもない。
それぞれが同じ価値のある音。
そして美しい和音のためには「ならない弦」がある。
いま、この和音では鳴らない。
違う和音では、鳴る。
ここが重要。場面は変わる。
いま、鳴らない弦も、いつか美しい和音になる。もしくは美しい「一本の音」を聞かせてくれる。
ぼくはいつも「鳴らない弦」について考える。
鳴らない弦は、鳴らないことに意味がある。
その時々で、鳴ったり、鳴らなかったりする。
価値のないものなんてない。
なくていいものなんてない。
それを伝えたかった。
「いま、自分は生きてる意味があるのかな?」
そう自問してしまう10代だった。少なくともぼくはそうだった。それは54歳になっても変わらないんだけど(笑)
そのときに自分を
- 役に立たないもの
- 無駄なもの
だとは決して思わないで欲しい。
これを斎藤ゆいを見に来てたお友達に伝えたかった。
歌うってすごいね!かっこいい!
でもね。
君が今、ステージで歌ってないからといって、「価値がない」なんてとことはないんだよ。
昨日、斎藤ゆいは輝いてた。
でもね。
聞いてた君たちだって、輝いてたよ。
たしかにそこに存在してた。
歌を作って歌うことはとてもすばらしいこと。
でもそれをしないからといって「劣ってる」とか「価値がない」なんてことは絶対にない。
説教くさくなるのがいやだし、「良かれと思って」いろいろ言っちゃう自分にはほんとがっかりするんだけど(笑)
これだけは自分ががっかりしても伝えたかった。
君たちのすごく真剣な目線を感じた。
ありがとう。
感謝します。
もしかしたら数年後、ライブハウスで会うかもね。
ライブ全体についてはまた後日。
週末は選挙なので、荒ぶってるから(笑)そのあとね。
そうそう。斎藤ゆいのCDのジャケットは自撮りらしい。
すばらしい!
ぼくは自撮りをする人が大好きだ!
彼女がまだ13才の頃の記事
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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