「溺れるナイフ」に溺れた話

#菅田将暉の美しさに溺れる
#菅田将暉に1800円払ってもいい
#十代の衝動とか成長とか
#役者の放つ若さのキラキラが美しい
#衝撃的な青春

「私が欲しているのは、体を貫くようなまばゆい閃光だけなのだ」

 

ネットの辛口評価。
原作は実写化不可能と言われていた少女漫画(ちなみに読んでない)
あまり知られていない若い女性の監督。

不安要素しかないけど、私にとっては見てよかったと思える作品だったので今回は近代文学から離れてその感想を。

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小松菜奈演じる夏芽は雑誌の表紙に載るような人気ティーンモデル。
しかし両親の都合で田舎に引っ越すことに。

この冒頭の描写がとても千と千尋。
納得できず、車の中でむすっとする少女とあっけらかんとしている両親。

田舎の暮らしに飽き飽きしていた夏芽は泳ぐことが禁じられた海に入るコウに遭遇する。

 

コウは地元の権力者の跡継ぎ。
ボンボンにありがち設定の、わがままで自由人。

普通の少女とは一線を画する夏芽の雰囲気に惹かれるコウ。

村の決まりは無視、授業はサボる、そんなどこか無敵さのあるコウに惹かれる夏芽。

二人は自転車二ケツしたり、お守りの数珠を交換したり良い雰囲気。

ところが村の夏祭りの日。
(夏芽の帯を直すコウの手際の良さが格好良すぎて息止まりそうだった)

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とある事件(わりとエグい)が起こってしまい、二人の間には溝ができてしまう。

 

コウと別の高校に進学した夏芽は中学からの同級生大友に惹かれ始めるが、やっぱりコウを忘れることができない・・・

一方その頃コウは喧嘩したりバイクにのったりすっかり金髪くそヤンキーになっていた・・・

二人の恋の行方は、大友は、どうなる?

というお話。

とにかく、とにかく菅田将暉が美しい。

すごく格好良いのに、しゃべると~じゃ!とか訛ってて、喧嘩が強くてヤンキーをぼこぼこにしてて、女の子の扱いが強引で上から目線で、でも一匹狼でどこか陰があってはかなげで繊細でという少女漫画への夢がこれでもかというほどにつまっている。

触れると消えてなくなってしまいそうな雰囲気なのに、突然海に突き落としてキスするとか意味不明な行動する。

このミステリアスさ、女子皆好きなやつじゃん!!!って100回ぐらい思った。

狂気と儚さと神様みたいなカリスマ性を全部を出せるかつキュンとさせられる若手俳優は、2016年現在彼ぐらいじゃないだろうか。

アンニュイなイケメンを14キロも減量して演じてくれた鬼ちゃんに感謝・・・

結末が結局何が起こったのか分からなくても、映像と音楽があってなくても、やたら走ってるだけのシーン多くても、今この瞬間の菅田将暉を見れたことに価値がある。

 

 

小松菜奈もすごく魅力的。

写真集の撮影をするときの表情が、色っぽくて、どきどきする。
クールビューティーなのに、コウのことになった途端地団駄踏んで「コウちゃんは私のこと好きじゃないんだーーー!」と子供になっちゃうのがかわいい。

あんまり言うとネタバレになってしまうので言いたくないけど、こんな二人が成長していく姿がとても良かった。

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※以下は詳細なネタバレあります

原作未読なので、まあ平和に皆がそれぞれ成長していくのかと思いきや。

実は二人が別れるきっかけとなったのは、夏芽がファンを名乗る男に強姦未遂にあって、コウも駆けつけたけど犯人にぼこぼこにされたから、なのだが。

なんとなんと、夏芽が本格的に仕事をするために上京する前日、同じ夏祭りの日に例の男にまた襲われてそこにコウが助けにやってくるという謎の展開!

しかもこれが夢なのか現実なのかはっきりとわからない。犯人が自殺?したような映像が流れ曖昧に片付けられてラストシーンに向かう。

夏芽は何かの表彰式で賞をもらっており、出演した映画の冒頭のシーンが流れ夏芽が男と一緒にいるのだが、いつのまにかその男がコウにすり変わっていき幸せな二人の姿で終わる。

なんでそんな大事な部分をぼかしたんだ!!せめて何が起こったのかわかるようにつくって!!と内心叫んでいたら、エンドロールが終わらないうちから、周りの人もざわついていた。
ひとりで見に行ったから隣の女の子たちにどう思いますか?って聞きたくなるレベルで意味不明。

(ちなみに原作ではコウが犯人を殺しているらしい)

でももしかしたら、ここで殺したか殺していないかというのはさほど重要ではないのかもしれない。
道徳的な意味ではなく、もちろんこの映画のなかでという意味で。

このラストシーンにはコウに見てほしくて写真集に出た、コウに面白くないと言われたから悔しくて映画に出た夏芽はもういない。

大友と別れて、東京で女優になることを自分で選んだ夏芽なんだ。

だから、かつてカメラマンの広能にカメラの前でしか呼吸できないと言われた夏芽が、カメラが無くても呼吸できるようになったね(ニュアンス)って言われているんじゃないだろうか。

漠然と仕事をこなすのではなく、芸能界に自分の生き方を見つけることができたのだと思う。

同じくコウも、最後の火祭りの舞いの異様なまでの鬼気迫る力強さから、伝統を受け継ぎ、島で生きていく覚悟を決めたのがわかる。

いくら悪ぶっていても、家柄のことがあり、一生島から出れないことを悟っているコウは夏芽が自分を追いかけて芸能界を辞めるのは嫌だったはず。

だから、夏芽にお前はどこへでもいける、って言って背中を押した。

お互いが恋人というより、人生のターニングポイントというか・・・これからの人生において忘れられない衝撃として残っていくんじゃないかと思う。

というような、真面目っぽい感想を書いてみたけど

 

コウちゃんセクシーすぎる、人間じゃないみたいほんとに神様みたい、めぢからありすぎ、至近距離で睨まれたいーーー、というのが一番です。

 

パンフレットのなかで監督が、役者が輝いている今この瞬間を撮りたかったとコメントしていて、なるほどそれは確かに伝わったなと思ったのでした。





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