プラダを着た悪魔:ゴージャスで可愛い職業訓練映画
アンハサウェイ信者の僕だけど、これは見たことがなかった。見た人が絶賛するからというより、単にタイミングがなかった。WOWOWさま、サンキュー。
さて、映画は見た人も多いだろうけど、簡単なあらすじ。
プラダを着たファッション誌業界のqueenミランダ(メリル・ストリープ)。特に部下への要求が異常に高く、かつ異常に厳しいことから、新しく来たアシスタントたちは皆すぐに辞めていくという。
欠員募集に応募してきたアンドレア(アン・ハサウェイ)は本当はジャーナリスト志望で、ファッションに興味のない、野暮ったい娘さん。
彼女には著名な雑誌のジャーナリストになるという夢があり、「ここでの仕事に耐え抜き、チャンスをものにする」という野望に燃えてます。
入った当初は「辞めてやる!」って言ってばかりだった彼女も、ミランダの基地外じみた要求をこなすうちに・・・。
ファッション誌という、「夢」の職業の周辺のいろいろを誇張したコミカルなエピソードで見せる、とても楽しい映画。
だと、途中までは思った。
プラダを着た悪魔:ファッションやアートは友情や愛情に負ける?
僕がこの映画を見て「モヤモヤ」したのは4点。
映画自体がつまらなかったわけではなくて、映画で描かれてる「現実」が、すごく嫌だっただけです。
- え?なぜ?辞めちゃうの?そんな男についてくの?
- え?人が成長して変わっていくのは当たり前じゃん?
- え?男は仕事に没頭して離婚しても非難されないのに?
- え?アートって、ファッションてそんなに価値がないの?
について、思ったことを少し!
何度も言うけど、映画は面白かったよ。特にメリルストリープの素晴らしさ。
プラダを着た悪魔:え?なぜ?辞めちゃうの?そんな男についてくの?
一番が、ここ。
アンドレアがジャーナリスト志望なことも知ってるはずの男。自分にも夢があって、そのために今は「家賃を払うための仕事」をしてる。
「辞めたい!辞めたい!」って愚痴ってばかりの頃に「じゃあ、やめれば?」っていうのは当たり前だともうけど、だんだん彼女は仕事に燃えてきた。
彼氏の誕生日だろうが残業だ。しかも、一見「意味のない見た目だけの仕事」。
でもね、彼女がやる気になってて、つらい中でも夢に向かって必死に食らいついてる時に、「きみは変わってしまった」って。
小さ!
誕生日に遅く帰ってきたからって、拗ねる。小さ!
しかも。
最終的に彼女は「本当の自分を取り戻して」仕事辞めて、彼氏と住んでる。映画のストーリー的には希望のミラー誌に就職が決まってハッピー!って感じなんだけど。
こんな男と暮らしてたら、ミラー誌でまた忙しくなって燃えてきたら、ぐずぐず言うよ。彼女の選択にがっかり。
プラダを着た悪魔:え?人が成長して変わっていくのは当たり前じゃん?
そして、友人たち。
彼女がダサい格好から、洗練されていって、仕事に燃えて、耐えてるのに。
約束破ったとか、枕営業してる(ニュアンスね笑)て。
友人の一人は「写真展」をやってたりする。
アートに近いところにいるはずなのに。バカじゃないか?と思った。
人は成長して変わっていくもの。
付き合う人も変わっていくもの。
方向や方角は違っても一緒に頑張って成長してこうよ!ってなぜ思わない??
こんな友人と付き合ってたら、ダメよ。
プラダを着た悪魔:え?男は仕事に没頭して離婚しても非難されないのに?
で。決定的なのが、これ。
編集長ミランダは無茶苦茶な要求をする。
- 開店前のレストランの料理を持ってこい
- 発売前のハリーポッターの新刊を持ってこい
最低な悪魔!という風な描かれ方。
特にそういうのはパワハラと呼ばれる。
でもね、ネゴシエーション技術やすべての無理な注文から学ぶことができるってのも事実。
そして、これが男社長だったら??
編集長ミランダは社内の誰よりも働いてる。プライベートはズタズタだ。
母であり、夫であることも事実。
仕事生活のおかげでとうとう二度目の離婚。
ゴシップ誌に叩かれまくるだろうなぁ。子供のことを思うとかわいそうで。
一瞬だけ漏らす。
男の社長だったらどうだろう?社長が仕事優先で家庭をないがしろにしても責められるどころか、「男としてすごい!」って崇められると思う。
仕事としての無理な要求でも、男社長がやれば「実用書」扱い。
プラダを着た悪魔:え?アートって、ファッションてそんなに価値がないの?
映画全体の流れが
- アート信者
- 非アート信者
の目線で書かれてる。
ただ、見栄えだけのために仕事するアート業界。
アート業界の人は「アートの奴隷」
そうかもしれないなあ。でもどこも同じじゃないかな?外から見たら。
そんな見た目じゃなくて、うわべじゃなくて本質的な自分を見よう
まっぴらごめんだ。
僕はハイファッションの意味がわからなかった。
数十万円もする服や靴、カバン。
何百万円もするジュエリー、アクセサリー。
そんなもの人生に関係ないと思っていた。
でもある時そんな雑誌を見て
ああ、美しいなあ
と思った。
若い頃はハイファッションが「買えないもの」として位置付けられていて。
「買えないものは、存在して欲しくない」という貧乏くさい観念に縛られていた。
買える、買えないは関係ない。
美しいものは美しい。
美しいものを作る人たちは美しいものに囲まれて、さらに美しいものを産んでほしい。
そう思うようになった。
ファッションやアートは、貧乏くさい観念を取っ払ってみれば、とても美しい。
でも、映画から感じたのは「本当の自分。ありのままの自分。飾らない自分。友情。愛が大切」というメッセージ。
ファッション界で生き残るためのずる賢さとか冷徹さとかをアピールしてるけど、どの職場も同じじゃない?
というようなことを、映画を見た後、妻と激論。
面白かった。
映画を見て激論なんて、まさに青臭いよね(妻は「たかが映画じゃん」とはいうけど)
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