マイ・ビューティフル・ガーデン:可愛いくて面白い映画のいいとこ取り
自分の世界に閉じこもった女の子が、あるきっかけで外へ歩き出す。
もう使い古されたストーリーをリマスタリングしたように美しく描いた佳作。
アメリや、マイインターンや、その他ハリーポッターぽさもあるし、北欧のコメディーの匂いもする。
悪い奴が一人も出てこない、気持ちの良さ。
小物、服飾、食事、ロケーション。
人物像、音楽、テンポの良さ。
ああ、こういう「小品」のすごいのを見せつけられると、映画人の底力みたいなのを感じる。
今映画界はとてもよくない気がする。
あ、日本で配給されるものしか見てないけど。
- なんかでっかいバジェットとか
- なんとか2とか
- ベストセラーの映画化とか
- ドラマの映画化とか
そんなのがあまりに多い。
いや、大味な映画も好きなんだよ。大スクリーンで見るとスカッとするもんね。
でも、映画ってそれだけじゃない。
感動!とか
全世界が泣いた!
じゃなくて。
その暗がりにいた2時間弱くらいがすごい気持ちがいい。
そんなのもあっていいんじゃ。
マイ・ビューティフル・ガーデン:知らない世界への一歩
自然がとにかく苦手な主人公。
きっちりとした法則の中で生きる(でも遅刻魔)
あまりに荒れ放題の庭に苦情がきて、綺麗にしないと追い出す!と言われる。
- 偏屈な隣人
- 道化ぽい隣人のコックさん
- 職場であった変な人
- 職場の上司
キャラクターもそれぞれ特徴的だけど、まあ、目立ってすごいわけじゃない。
ただ、その「塩梅」が素晴らしくいい。
それぞれのキャラクターを理解して演じる役者も、愛情を持って書かれたオリジナル脚本も。
全てが優しく、そしてプロフェッショナル。
美しい庭の話ではなくて、美しいファンタジーの話。
自分では向いてないなぁと思ったり、やったことないことだったり
人生には手を出さないことがいくつもある。
でも、やってみたら案外面白いかもしれないし、新しい発見があるかもよ。
そんな軽めのメッセージが心地よい。
亡き妻とのエピソード(主人公の二人の男性はどちらも妻を亡くしてる)も効いてるし、何しろ「鳥ロボット」が美しすぎる。
映画館でおおーと声が出た。
マイ・ビューティフル・ガーデン:大人の観れる、普通の映画
まあ、夏休みが近いせいで、あちこちのシネコンに、子供向け&子供騙しの映画が溢れる中、普通の大人が休日にふらっと寄れる映画館がKBCシネマしかないのはちょっと問題だ。
小さな部屋ではあったけど、まあまあの入りだった。
求めてるんじゃないかなぁ。
イベントではない、普通の良い映画を。
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