AMY エイミー:天才は最初からすごいんだ
エイミー・ワインハウス。最初に知ったのは大ヒットした「リハブ」という曲。
クールな演奏と、60年代のガールポップな感じの曲。
かっこいいねーと思ってたけど、洋楽を聴く感じが当時はなくて。
彼女が死んだ後、CDを買った。
天才的な才能と、ポップなプロデュース。
オーバードーズ(過剰摂取)で亡くなったということはきっていたけど、その人生の諸々をこのドキュメンタリーで初めて知った。
小さなクラブでJAZZを歌ってる時の幸せそうな顔と
集中爆撃のようなフラッシュの嵐の中逃げるように車に逃げ込む顔と
コカイン・ヘロイン・アルコールで生きるしかばねの顔と
おなじ人が、たった数年で壊れていく様を捉えた映画。
見た後にはどんよりとした気持ちになれます。
有名になりたくて歌を歌う人もいる。
東京ドームを満員にしたくた音楽をやる人がいる。
そういう目標を持ってる人だったらよかった。エイミー・ワインハウスが。
音楽を愛してて
音楽を作りたくて
愛する人と結ばれて
体験できなかった「父性愛」に包まれて
思う存分歌を歌いたい
彼女の望みは叶わなかった。
父と娘のねじれた関係なんて、いくらでもあるだろうけど。
だからと言って、それが簡単な問題とは言えない。
ましてや一生暮らしていけるお金が目の前にちらつけば、誰だって金になびく。
スーパーセレブになったエイミー・ワインハウスには「音楽を作る時間」はなかった。
全ては商売で、契約で。
救ってくれるのはコカイン・ヘロイン・アルコール。
一番欲していた「愛」の隣にあったもの。
麻薬によって思い通りのパフォーマンスができなくなる現実
歌えなくなる現実から逃げようとしてまた溺れる。
世界中が自分を見てる
世界中が「いつ、こけるのか」を見てる
そんなプレッシャーに打ち勝つだけの体力も情熱もなくなるエイミー・ワインハウス。
そりゃそうだよね。「有名になんてなった死んじゃう」と思っていたんだから。
そこそこの有名人になって、その遺産で食いつなぐくらいだったらよかったなぁ。
1,2年に一枚アルバムを出して、時々ツアーして。半年休んで。
そんな風になれたらよかったね。
でも、思い通りになんてならないんだろう。
ロックやポップスと違ってJAZZは悪魔の音楽だから。
でも、帝王の一人「トニーベネット」は生き延びてる。
そして素晴らしいままだ。
あの時、ちゃんと治療してたら。
あの時、グラミーを逃していたら。
人生はいろんな「if」を生み出す。
立ち向かわなければいけない現実が強大すぎる時
私たちはどうすればいいのだろうか。
私たちは天才を、成功者を、選ばれし者を妬み、笑い者にし、崇拝し、卑下し、食い尽くす。
得たものよりも、失うものの方が多い。
60歳になって、70歳になって。その頃の若いアーティストたちとデュエットするエイミー・ワインハウスを見たかったなあ。
【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017
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