ガール・オン・ザ・トレイン：男女3組。重たく暗い
いやぁ。怖い。ホラー的なのでもなく、第1級の謎解きサスペンスでもない。
ストーリーは時系列さえつかめば楽にわかる。
そこをあえてぶった切って「飲んでた時の記憶がない」主人公の持つ不安感を出してるんだと思うけど。
重い空気。
赤ん坊がいる、いない。
欲しい、欲しくない。
今にしがみつく。
寄る辺なき孤独。
手に入ることが「普通」だと思ってる人には永遠にわからない焦燥感。
女優二人がブロンドで、最初どっちがどっちかわからなくなる。
それが見間違い、不安？え？これって誰だっけ？どっちのだっけ？
いつの話だっけ？
見てて不安でいっぱいになる。
その中を列車は走る。
ただ走る。
自分が幸せを手に入れるはずだった「家」の横をすり抜けていく。
ガール・オン・ザ・トレイン：見る人を選ぶかも。爽快感のないドラマ
誰もが胸に言えない秘密を抱えてる群像劇っていうのはまあ、よくある。
それほどショッキングなトラウマでもない人もいれば、よく生きていけるなぁえらいなぁと思える人も。
でも、過去は消えない。
そして、過去は本当にあったことなのかわからない。
お酒に弱い僕は、学生の頃飲まされて記憶を失ったことが何度かあった。
気がついたら公園だったり、知らない場所だったり、自分の部屋だったり。
そんな時「何か」をやってしまってたら、一体どうすればいいのか？
「おまえさあ昨日ひどかったぜ。大暴れしてさ。」
そう言われて、全然覚えがない時どうする。
怖い。
ものすごく怖い。
この二人の対決？と言うか緊張感もすごいけど、
この人がよかった。
普段なら好みの顔じゃないんだけど、好みだった。
大声を出す人は、何かを隠そうとしてるのか？
ラストシーンは本当に痛い。
どっちにつくのか？
どっちなのか？
て思わせといて、ストンと落ちるところに落ちる。
あ、これはある種の爽快感か？
始まってからずっと重いから、眠たい時に見たら寝ちゃうと思う。
どこかでちらっと見た暗いの女優さんたちなんだけど、すごい濃い。
夫婦で見てほしい。
新婚さんは見ないほうがいかも。
あと、相手の携帯を見るのは本当、よしたほうがいい。
登場人物がどれも変で、ねじれてて。
感情移入が難しいという点では「ELLE」とも似てるかも。コメディー色は全くないけどね。
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