映画『ドリーム』 私たちがNASAに雇われたのは、眼鏡をかけているからよ

映画『ドリーム』 すごくよかったです。
1962年、「人類が宇宙に飛び出す計画」に携わっていた3人の黒人女性の物語。

魅力的な女性たちが奮闘するわかりやすいサクセスストーリーであり、家族や恋人とのハートウォーミングな部分もあり、ヒップな音楽が流れる。
2時間7分があっというま。

女性の皆さんに自信をもっておすすめします!

なんかさ、外国映画って、探せばすぐに、女性をエンカレッジしてくれるような作品が見つかるね。
日本映画の大手配給のラインナップにはなかなかないような。
市場の規模が違うといってしまえばそれまでだけど。

さて。

幼少の頃から数学が得意で「こんな才能、見たことない」と言われてきたキャサリンは、同じく黒人女性であるメアリー、ドロシーとともにNASAの計算係として働いている。それは世間が見ると驚くべき偉業で、彼女たちがいかに優秀かの証明でもある。

しかしバージニア州では未だ人種隔離政策がとられていた。
学校も、教会も、トイレも、
バスの座席や図書館の棚まで、
白人用と非白人用が厳然と分けられている。
仕事にしても、黒人には昇進がなく、ほとんどが臨時職員扱い(非正規)で、報酬の差も歴然。

決して「社会派」っぽい重苦しさはない映画なのに、差別の描写が思いのほか堪えて、かなり泣いてしまった。

 

自分の心の中の偏見というか固定観念にも、早い段階で気づいたんだよね。

キャサリンの娘たちが出てきたときびっくりしてしまった。
彼女たち3人は、みんなお母さんだったの。
私には彼女たちは20代後半~30代前半に見えたんだけど(本当はどういう設定なのかわからない)、
NASAというハードな職場でフルタイムワーカー、しかも1960年代前半なら、独身女性に違いない!という思い込みがあったのだ。

で、小学生くらいの子どもたちが分離政策や偏見に晒され、
「なぜなのかわからないけど、自分たちは差別される側なんだ」
と知っていく描写が泣けてしょうがなかった。
これは社会の罪、大人の罪だよね。

人種差別反対を叫ぶ人々が起こした暴動事件を報じるテレビ。
メアリーが夫に「やめて、子どもたちが見てるのよ」と言う。

それ以前のシーン、意見の相違で口喧嘩になったときはその言葉で口をつぐんだ夫が、
「いや、子どもにも見せるべきだ」と反論する。
「みんな見るべきなんだ」と。
これが社会の現実なのだ、社会の間違いを正視すべきなんだということなんだろう。
こわ張った顔で身を寄せ合って遠巻きにテレビを見つめる子どもたち。
こんなの絶対にひどい。

でも、当時の “差別する側” はそうじゃなかったんだよね。
それが当たり前で、当たり前すぎて疑問すら持っていなかった。
差別される側も、それに慣れてしまって、当たり前に思ってしまっていたかもしれない。
いちいち傷つくのは疲れるし、反抗すれば圧倒的な力の差で押さえつけられて、さらなる屈辱を感じるだけ。

どんな差別も同じだ。
今の世の中にそれがないとは言い切れない。
社会システムになってしまえば、ほとんどの人間は何の違和感もなくそれを受け容れて暮らすのだ。

…以下、ネタバレ色が強くなってくるので、続きます。
(こんだけ書いといてまだ書くんかい)

まだ上映期間は続くと思うので、興味のある人はぜひぜひ。

 

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