馬出ブローイン。毎月出させてもらってる。
オリジナルだけで勝負するこの場所。
三連休の真ん中10/9
5人の出演者がいて、僕は年齢的に三番目、真ん中。
なんか、落ち着く。
そして、試合前(あえて言う)の「緊張感」と「誰にも負けん!」という雰囲気が漂う。
リハーサルで手の内を見せ合わない(笑)
もう三年くらいになるのかな?ブローイン。毎月出させてもらってるので36回?
毎回、へたり込む。
見てる人のミュージシャン率の高さと、酒飲んで楽しもうという人の少なさは日本一じゃないのかな(笑)
音楽を楽しむとか、そんなとこじゃなくて、30分で人生を見せ合うような感じ。
最初はフランシーヌさん。
いつもやばいライブをやる。短いフレーズを淡々と歌う。
じわじわくる。
脳内で変なものが出てくる。
短い歌詞だからこその情報量。でも、それを感じ取れるかどうかは聞く側に委ねられてる気がする。誰のことも構わない。自分の世界のことだけを歌う。
伝えるとか、伝わらないとか眼中にない。
自分の世界を提示する。
完璧にやり遂げる。
極北の村の風景を。
初めて会った時から、深さだけを増す井戸のような歌うたい。
二番目は小池伸一。息子より若い22歳。
まっすぐな歌を歌う。中音を排除したアイリッシュな音作り。
歌いたいことがはっきりしてる。
比喩も暗喩も使わない。This is this。
優しい人柄とセンシティブだけどヒリヒリしてない、堂々としたステージ。
全てがシングルカットできそうな。
ああ、これからどんな人生を送るんだろう。
もっともっと傷ついて苦しんだり悲しんだりしてほしい。
その時の歌を聞いてみたい。
感謝の歌を歌ってもうすら寒くならない人って、なかなかいない。
三番手は長野美佳子さん。
ブギのオープンマイクで何度か見た。アコーディオン弾き。
オープンマイクでは「キャラ立ち」が強すぎて歌がいまひとつわからなかったけど、30分の尺になると歌いたいことがよくわかった。
孤独と絶望の上にある希望と太陽。
かなりのキャリアお持ちの方だろう。
彼女も「たった一つの世界」を深掘りするタイプに見えた。
生きてきたことそのものを歌にする。
自分の歩いて来た道を歌にする。
苦い歌。
ざらついた歌。
帰りにご一緒して初めてお話しした。
面白かった。
人生の先輩だ。経験値の高さと比例する井戸の深さ。
四番手はオカムラヒサシくん。
もっとも尊敬する探検家の一人だ。
彼はもっともっと、という。
彼は品よく貧欲だ。
見えたもの、脳内スクリーンに映るもの、いらだちと恐れと快楽について歌う。
僕も落ち着かない奴だが、彼も落ち着かない。
いつ見ても違うことをしてる。欲深い。そこが僕と同じ気がする。
風景の書き方は全然違うけど。
彼は歌いながら世界を作り、崩壊させる。
たった4分の奇跡を見せてくれる。
王道のホテルモンテカルロから、薄ぼんやりという新曲(これが一番好きだった!)まで振れ幅の広さったら!
最後は僕、サニー。
なぜ最後なんだろう。その日1日楽しめないのに・・・
と、いつもなら思うんだけど、この日は出演者それぞれが、それぞれに素晴らしく。
違う星の人ばかり。
だから僕は僕の星の住人として歌った。
最近いろいろあって、少しだけ「歌う」ということが好きになれてきた。
特にこの日はそう思えた。
ラブソングばかりを6曲
追われる恋人たちの歌「駆け落ち」
〜行方知らず若い二人 それで事は済む〜
夜明けの街で出会った二人の歌「夜明けの街」
〜からみあう指先に太ももが嫉妬してる〜
思い出の彼女を探す男の歌「コート・ダジュール・ドライブ」
〜言えなかった言葉は、ひとつ〜
淡い恋心を持つ二人の月下の散歩の歌「まあるい月が見てるから」
〜真っ白な君の首筋がいつもより青く見えるのさ〜
国連平和維持活動に向かう彼と見送る彼女の歌「リベラシオン〜PKO」
〜スーツをきちんと着た偉い人に送られ、TVカメラの列が帰り道を閉ざした〜
隔離病棟から逃げ出した男と、ナースのお話し「白樺の森で」
〜誰にも言わないでねと耳たぶに触れた〜
主体性があるのかないのか(笑)
しかも、触ったり肉感的なものばっか。妄想主義だな。
戦い終わった人たちが、互いの健闘を称え合う時間がゆっくりあるのがブローインのいいところ。
現役の、年上も年下も、ヒリヒリとしたその世界の王様の会合は楽しい。
傷を舐め合うんじゃなくて、晒し合うのでもなくて。
新しい友人のgood night my kittenくんもきてくれた。
嬉しい。
豊かな時間。
音楽を、オリジナルをやめない。
ここでだけは。
【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017
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