内田裕也、親父とおなじくらいの年のロックンローラーの死【敵国音楽に魅了されて】

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

内田裕也が死んだというニュースが入って来た。
「あの樹木希林さんの夫」という肩書きで。79才。うちの親父とほぼ変わらない。
子供時代に終戦を迎え、敗戦からの高度成長をみてきた人たち。

若い頃の僕にとっては浅草ロックフェスとかのTVでみる、あまり歌のうまくない大御所(笑)っていう印象だった。
目がおどおどしてて、繊細で、だからこそ爆発するんだろうなぁとか思ってた。

内田裕也の声、ボーカル。変でしょ?僕は変だと思った。
でも、古いロカビリーを聞いてると、「あ、この歌い終わったあとの一発の掛け声とか、内田裕也やん!」って思えることがたくさんあった。

そう、洋楽なんよ。
彼は。

 

 

ダウンタウンブギウギバンドのように、洋楽を一旦カタカナに消化して、日本人独特の視点で作り直した音楽が、昭和歌謡などと共鳴しあってどんどん作られたけど、その原点だったことは間違いない。

 

中学の頃から日本のTVドラマや映画が大好きで(そんな時期もあったんよ笑)
夕方四時からの再放送で「傷だらけの天使」、毎週の「探偵物語」とかで、完全にあっちがわに持って行かれた。
ショーケンや松田優作に「粋」と「見栄っ張りの大事さ」を教わった。
その輪の中心にいたのも内田裕也なのかもしれない。

 

高校生のころ、このレコードをとにかく、ひたすら聞いた。
パンクロックに夢中だったのに、だ。
赤ら顔の小僧には憧れのハードボイルド(笑)
曲のバラエティ感と、頼りなげなボーカルと。
「大人ってかっこいい」と勘違いさせるに十分な傑作だった。

 

 

あの頃影響をうけたドラマ、音楽、哲学。
きっとそういう時代だったんだろう。
ファンタジーから人生を抽出できる余裕が、受け手にあったんだとおもう。
現実世界が金八先生からふぞろいの林檎を吐き出す頃から、ファンタジーはリアルに負けて来た。
いじめはドラマを燃やし尽くし、消費されていく。
現実をファンタジーとして生き抜くしか難しい世の中には、内田裕也や放った「夢と憧れ」は必要ないのかもしれない。

 

敗戦国、日本。
鬼畜とうわさされた敵国の音楽になぜ魅了されるのか?
音楽はエネルギーだったからかも。

リズムと熱狂を爆発させるロックンロール。
悲しみによりそうロッカバラード。

音楽とビートが生きるってことと密着してたんだろうなぁ。

 

焼け野が原からこの国をジュラルミンのビル群に再構築したひとたちが、次々亡くなっていく。寿命で。
戦争を知らない人たちばかりになっていく。

 

ぼくは軍靴よりラバーソウルで踊りたい。

【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019





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