こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
八月はやっぱり「戦争」の月。
二つの原子爆弾が落とされて、戦争が終わった月。
戦争に向かうこの国(異論はあるだろうけど、「戦闘を可能に」したがってることは確か)に反対すると非国民だの左翼だの言われるいま。
八月をどう生きるか?八月に何を考えるか?
それはとても大切。
僕は楽しむだけのバカではないので「歌」を作る。
呪いと祈りをこめた歌を。
母親から聞いた「疎開」のさびしさとか。
防空壕の怖さとか。
体験したくないから。
体験させたくない、とまでは思わない。若者には若者の考え方があって、戦争で死にたいというひとが多くてもしょうがない。
でも、僕はいやなので。
現政権に強く反発する。
キノコ雲を誇りに思う高校のニュースがSNSに出ていて、それをだいぶってからテレビがやってた。
テレビって、ニュースソースがほんと古いね。
大戦で日本人が山のように死んだ。
英霊とか御霊とかじゃない、ただの犠牲者。
アメリカ人もたくさん死んだ。
アメリカからすれば「自国の被害を食い止めた原子爆弾」を、エノラ・ゲイを英雄視するのも納得できる。
その観点から言えば「死なずに済んだ人」をたくさん作ったのだから。
爆弾は市民の上に落ちた。
一瞬で死んだ人も、長いこと苦しんで死んだ人もいた。
ただ、そこにいただけで殺されて
ただ、そこにいなかっただけで生き延びた
たったそれだけの差で。
どの国に生まれたとか、どんな両親から生まれたとか、人は選べないことが多く、選べないことによって「人生」を狭まれていく。
裕福な、もしくは家柄のよい家に生まれた人は、前線から遠く離れたところで、綺麗な制服を着て「やれ」というだけでいい。
食うに困った者たちは敵の砲弾にあっというまに吹っ飛ばされる。
自分がもし「普通に生きていられる」と感じてるならそれはきっと「特権をもっている」からだ。
仕事をして、給料で生きていける。
バスに一人で乗れる。
一人で外食にいける。
レストランから入店を拒否されない。
公衆トイレの「男・女」で悩まなくていい。
これらは全て「特権」だと言える。
生まれながらにもっていたものか、人生の途中で手に入れたものかはあるかもだけど。
原子爆弾は人をたくさん殺した。
原子力は夢の力ではなかった。
ぼくらの「特権」のための電気エネルギーを作ってくれていた原子力は大量破壊兵器となった。
僕らの国はいろんな言い訳をつけながら「原子力」に反対せず、「原子力」で金を設けようとしてる。
原子爆弾の被害者が全員死んで、「原子爆弾が過去のもの」になるのを待っている。
反省した顔をして。
どんなに歌う場所がなくなろうと、どんなに聞く人がいなくなろうと。
僕はこのことを問いかける。
音楽の楽しさは「生きてるという特権に感謝すること」だと信じてる。
生きれなかった人の分までは生きれない。
でも今、「特権を持って生きている」ことは、ほんの少しの差で僕の先祖が生き延びたからだ。
八月は、戦争の月。
八月は、死者の月。
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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