こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
またまたアメリカン・ホラー・ストーリーにはまっています。
第7シーズンは「カルト」というタイトル。
2016年11月のアメリカ大統領選。
トランプが勝ったことからアメリカが分断されていくという基本コンセプト(もちろんTVの演説シーンも、実名も、ガンガンでます)で、
- レイシズム
- カルト集団
- 男根根絶
- 女性蔑視
など重たいパーツを組み合わせながら、毎回毎回、人が激しく惨殺されていく。
スリラーとしての展開も大満足。
幼稚な国民性の日本人に「安倍、N国、れいわ」などに置き換えて見せたら「放送中止間違いなし」でしょう。
でも、しっかり楽しめる作品になってるところがエンターテインメント王国「アメリカ」なんだろうなぁ。
主人公はレズビアンの夫婦アリーとアイビー。
アリーは選挙結果により様々な恐怖症が悪化し、ピエロに襲われるが、妄想だと言われてしまう。
「トランプが政権を取ったから、もうこの世は終わりだ」
なんていう真正面からのドラマとみせかけて、人がカルトに飲まれていく、巻き込んでいく、命を捧げても構わないと思い込む、その過程がすごく面白い。
※なぜだかyoutubeでは「カルト」の予告編は再生できなくなってるので、見てもらうすべがないのだけど(笑)
トランプ、ヒラリーだけでなく実在したカルト集団、事件なども盛り込まれていて、枝葉の部分を深掘りしていくのもおもしろいかも
- アンディ・ウォーホルを銃撃したヴァレリー・ソラナス
- シンボルマーク殺人のゾディアック
- カルト集団人民寺院の教祖ジム・ジョーンズ
- シャロンテート事件のチャールズマンソン
などアメリカ暗黒史のベストメンバーのような(笑)登場人物。
恐怖が集団化して、恐怖に立ち向かおうとして、自らが恐怖になり、集団自殺する。
「死んで強大なエネルギーになる」っていう思想は宗教上の理由でぼくらにはわかりづらいよね。
でもさ、カルトの集団心理のかわりに日本には「同調圧力」っていうお家芸がある。
「お国のために体当たり」なんていう愚行(トランプから「日本員はドラッグでもやっていたのか?」と笑われるくらいの)もまさに同調圧力とマスメディアの洗脳のたまもの。
大日本帝国ってのがものすごく大きな「カルト」とも言えるよね。
馴染みの薄いこれらのテーマの中で、一番わかるのが「男が女を食い物にしてきた歴史」というものかも。
カルトのリーダーで市会議員のカイは、最初は女性をうまく使う。
そのあと、男集団のリーダーになる。
男性社会は命令社会。それぞれが物を考えないから命令に従う。
命令に従うものを集め、他の意見は聞かない。逆上する。
この描写がすごくわかりやすくて、笑う。
まさに今の日本の総理と、その子分の維新と、さらに幼稚なN国。そのまんま(笑)
女性は男性の意見に「そうだそうだ」というしか生き延びるすべがない。
この辺の描写はもはやコメディに見えた。
カイがアイビーにいう
お前はただの火花。火を起こしたのは俺だ。俺の想像物だ!
お前を殺せば、皆も希望を失う。
女は指導者になれない。
女は勝てないんだ。
知力と体力で劣るからな。
女がすべきことは身の程を弁えて、俺の為に飯を作ることだ。
これですよ。
そして、いまやトランプ大統領こそが「女性の怒り」「虐げられた物の怒り」を爆発させる起爆剤になってる。
女性の怒りが力を持ち、ラストシーンへ繋がっていく。
ほんとうの「カルトストーリー」はこれから始まるのかも。
だって最終回のタイトルが「グレートアゲイン」ですから。
アメリカンホラーストーリーはもうDVD化もされず、配信のみになってきてる。
ドラマのクオリティと時代性、芯の強さ。
そしてなにより美しいオープニング映像で、今夜もまた気持ちが高まる〜〜〜。
さて、他のシーズンもみてみよ〜〜。
そうそう、準レギュラーのエマロバーツが、彼女らしい役柄で一話だけ出るんだけど、ほっとするねー
あ、惨殺されるんだけどね(笑)
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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