DC/PRG@福岡ビートステーション【2時間半+30分の天国】ダンスビートと一瞬の無音の祭り

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

いってきましたよ。DC/PRG。
菊地成孔率いる戦渦のダンスバンド。デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン。
エレクトリックマイルスを21世紀に体感することができるバンド。結社。

 

菊地信者としては、遅すぎる「生菊地デビュー」

しかもサキソフォーンではない菊地。
ライブ盤は音がイマイチ好きになれなかったけど。

スタジオ録音のかっこよさとはまたベクトルの全然違う「クソ暑い」かっこよさに満ち溢れてました。
54才初老(菊地言う所のシルバー世代)はぶっ倒れるまで踊りました。
ダンスサイコー!とかDC/PRGかっけえ!とか、バカみたいな言葉でいいたくないけど、バカになる感じ。

 

会場は男多め(だったらしい)
僕のいた前から2〜3列目は「菊地ガールズ」ばかりだったけど。

開演前の隠し撮り(笑)

いい感じにスマした顔で、おしゃれなピアスを揺らしながら、ゆっくりとダンスするガールズ。
最高やん。

 

しょっぱな、挨拶してから2時間半。
まあ、歌のないインストで。
「飽きる」んじゃないか?とお思いのあなた。

あなたの遺伝子のなかに「太鼓の祭りデータ」が入っているのなら、あっというまの宇宙遊泳。
なんせ、楽器を知り尽くしてるミュージシャンが鳴らす楽器。
苦手なデザインのキーボードすら愛おしくなる。
ここぞってところでヒット打つミュージシャン。
場面を切り取っていくコンダクター菊地のアクションのかっこよさったら!!

 

 

 

ドンドコドンドコの上に、ブンブン!とベースが乗っかり、祭りのテントの支柱をつくる。
そのなかでホーンやキーボード、ギターが跳ね上がり、沈み込む。
CDJはささくれ立ったワードをぶっぱないし、アライグマ(?)をかぶった菊地は細い尻を客席に向け、グルービングし続ける。

 

これはジャズなのか?
ジャンルはわからん。
ジャズはもっとも新しい雑食の音楽だと思ってる。
まったく詳しくはないのだけど。

新しさと、死と、再生。
ジャズのイメージ。
音を探り続けて死の淵まで行ってしまって、恍惚の表情で果てる。
ジャズのイメージ。

この国にストリートがあるか知らんけど「ストリート」の音楽。
大人の不良たちが殴り合いながら笑う、ジャズのイメージ。

 

 

ダンスミュージックが一番えらいと思ってる。
踊ることを許さないものも含めて。

ドラムがふたつと、パーカッション。そしてベース。
ビートは生まれ、誰かを食い、誰かに食われ、消える。
そしてまた息を吹き返す。

重なり、強調し、協調し、反発してポリリズムに果てる。
そのうえにぶちかまれるソースは
食材をぶち殺し、生き返らせるソース。

せーの!
ホーンが唸る。
キーボードが脳みそをかきむしる。
ギターはつんざく。

 

笑顔のミュージシャン。ハッピーなバイブス。
圧倒的な情報量。
聴覚過敏な僕にとってはもう「脳が満杯」なんだけど、耳鳴りもしない。生の楽器の音がただ、会場のスケールにあわせて増幅してるだけ。
美しいダンス。

 

 

DC/PRGは結成20周年だという。
20年前といえば1999年。
僕らのヒーローノストラダムスの予言はあたらず、コンピュータに世界が壊されると噂された「2000年問題」もからぶり。
刺激はパーソナルコンピュータを媒介として沈み込み始めた。

貧富の差。宗教戦争。テロリズム。
カルト集団。大災害。

20世紀に夢見た21世紀は来なかった。
ジュラルミンの空飛ぶ車はまだない。

 

でも、ダンスミュージックは死んでない。
ゾンビのような四つ打ちのディスコから、性急はヘドバンから
ハイソサエティなワルツまで。

 

1日でも長く「戦前」を過ごすためには、愛と平和と、ダンスミュージックが必要だ。
すこしばかり気に触るほどの。

 

 

【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019





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