不思議の国のアリス展@福岡市美術館【駆け込み見学:ナメてましたごめんなさい】

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

雨の土曜日。頭痛の朝。
特に予定がなく、ぼんやりとすごそうかと、思っていたけど。

「アリス展にいきたい」

と妻が言うので。

 

不思議の国のアリスは好き。
すごく好き。

だけど、きっと美術館であるものだから「原画展」と、まあ映画のアリスの資料くらいかなーと思って、アルティアムである企画展みたいに「どうしても行かなきゃ!」って気持ちにならんかった。
ま、でも、この雨だし、人も少ないだろうし。福岡市美術館はもう何年も行ってないからいくかーと、10時少しまえに到着。
駐車場もガラ空きでラッキー。

 

ああ、福岡市美術館に久しぶりに来たレポートも一緒にやりたかったけど大雨だったので断念。
チケットを買って(二人で2800円!今年の僕にはかなりきつい!)はいりまーす。

 

予想通り子供がワーワー言ってたりする。
おばさんは思ったことを口にしすぎる(笑)
連れてこられたろうなおっさんはアクビばかり。

 

不思議の国のアリス展:博学ルイスキャロルは少女好き?

ルイスキャロルについては「少女にしか興味がない」という噂しかきいたことなくて(笑)オックスフォード大学、クライストチャーチの出身で、のち数学の先生だったり、いろんな自然知識に溢れてたり、詩を書いたり、絵も描いたり(それほど下手くそではない)
つまり、興味のおもむくままに楽しめる「才能」をも持っていたことを知った。

こういうひとを「かっこいい」と思ってしまう

写真をたくさん撮ってる。それも少女の写真を。
少女愛といってしまうと、なんだか違うかも。

でもとても愛情のこもった写真。
僕にとってはバルティスと同じ部類のひと。
僕には「少女愛」は全く皆無だけど、「愛おしいものを愛でる」人と言う意味で素晴らしいと思う。

キャロルの撮ったアリスの写真

 

不思議の国のアリス展:話がテンポよくあっちこっちへ移動するのはボートのおかげ?

オックスフォードの学寮長であるヘンリー・リデルとその妻子とルイスキャロルは仲良し。
特にいつも一緒にいる3人姉妹

  • ロリーナ
  • アリス
  • イーディス

と親しく交際した。『不思議の国のアリス』のモデルとなる次女アリス・リデルは姉ロリーナより3歳年下で、妹エディスとは2歳はなれていた。

ある日、ピクニックに行く途中、次女のアリスはキャロルに

「面白いお話をして」

とたのんだ。
キャロルは彼女たちにウサギの穴に落ちた女の子アリスの冒険物語を即興で作ったという。
不思議の国のアリスの面白さは「シーンごとに全く違うエピソードが詰まってる」ことだと思う。

子供たちを飽きさせないために、深掘りせずに、伏線回収にこだわらず(笑)作られたのだと思う。
もちろん出版された完全版は練り直されてるだろうけど。

この三姉妹の「おねだり」のおかげでできた不思議の国のアリス

 

不思議の国のアリス展:「始まりの話」

会場の最初は、「不思議の国のアリス」初版本や挿絵のラフなどがふんだんに。
タイポグラフィやブックデザインに興味がある人なら(僕のような笑)この最初のコーナーで「頭が沸騰する」くらいの情報量。近眼&老眼でものが見えづらいので10センチくらいまで近づいて、みる。

 

 

鉛筆で書かれた絵。
当たり前なのかもしれないけど、原寸大の手書き。
大きく書いて縮小して載せるのが当たり前の僕らグラフィックデザイナーの度肝を抜く。

挿絵画家ってすごい。
基礎的なデッサン力の上に「物語をおし拡げる」絵を描くんだから。
絵だけで主張せず、しかし説明者にもならず。

 

キャロル自身が描いた絵も、なかなか味わい深い

 

このころ、今の技術があったらどうなっていただろう?
自分の世界を簡単に表現するのに「文章」と「絵」しかない時代に映像やコンピュータを使った音楽とかあったら。
きっと「マルチなアーティスト」がたくさん生まれてたんっじゃないかな?

 

不思議の国のアリス展:「アリスの物語」

次のコーナーは、オリジナルの挿絵画家「ジョン・テニエル」以外の挿絵が紹介されていた。
テニエルのすごさは誰もかなわないとしても、毛色の違ったアリスがたくさん生まれた。

物語はまた誰かの個性をプラスして、新しくなる。

いま趣味で、職業で絵を描いてる友人がたくさんいるけど、誰もがこの中の誰かの影響を受けて変化させて、また自分なりのアートを作ってるんだなあと思った。

この人たちをおじいさんか。もしくはひいおばあさんとして。

途中にこんなコーナーもあったりする

 

不思議の国のアリス展:「世界が愛する永遠のアリス」

ふたつのコーナーでもう頭いっぱい、お腹いっぱいのところに決定打。

アリス・トリビュートともいえるこのコーナー。
世界中のアーティストが「アリス」を描いてる。

あのダリもローランサンも。
大好きなシュヴァンクマイエルも。

大感動。

 

ダリはまさにガーリーおじさんだと思うし、ローランサンは祈りをポピュラーにしたひと。
シュヴァンクマイエルは趣味の手仕事の王様だと思う。

初めて見た無声映画のアリスも、ゲーリークーパーなどのスターを集めたパラマウント映画も胸熱の出来。
素晴らしい。

写真家のウラジミル氏の作品も、純度と鋭さが抜きん出てた。

 

舞台衣装も素敵。
学芸会レベル?に見えるけど、本当に素晴らしい、愛情こもった衣装。

 

かわいいかわいいと100万回叫びたくなる。

 

草間さんや清川あさみさんなど、馴染みのある人も、知らない人も「アリス」を思い、ものを作る。
アリスを媒介にして、もしくはアリスに侵食されて。

あのはらぺこあおむしだって!!!!
ムーミンのトーベヤンソンだって!!!

アリスにかなわない。

 

 

朝からの頭痛もあって2時間で終了。
胸はいっぱいだったがお腹は減った。

ハンバーグを食べながら
「女の子が活躍する物語、冒険する物語が日本にはあまりなくない?」という話になった。

アリスの「少女性」崇拝と、この国の「桃太郎偏向」など。
この話はまた今度

 

【801号室】ガーリーおじちゃんは全く役に立たない2020

 





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