#アウシュビッツのタトゥー係:ヘザーモリスを読んで感じたこと【人は三歩離れれば人を殺せる?】

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

老眼やら近眼やらその他いろいろの病気から、もう文字が読めない。
いまパソコンで入力してるこの文字も、モニター上では確認できない(笑)
(流石に仕事はプリントアウトして確認するけど)

もともと本を読むタイプではないけど、何年に一度、もしくは一年の中で急に「文字からの情報」が欲しくなる時がある。
雑誌が大好きなんだけど、最近の雑誌は文字小さいでしょ?もう写真しか見れない。

 

そんなときブックオフにいって210円とかそこらの本を買う。
ベストセラーの本はかなり安くなってるので助かる。
日本の作家の文章はあまり読まない。
うまく言語化できなかったんだけど僕は「翻訳された文章」の香りに惹かれるってことがわかった。

で、いくつか買った。

その中でも「すごく面白かった」のがこの「アウシュビッツのタトゥー係」という本。
文章は軽め。ライトな語り口。

 

生き延びるために収容者に「文字を掘る」仕事をする男と、彼が一目惚れした女の子の話。
実際の夫婦の話をまとめたもの。
つまり、本を読む前から「二人jは生き延びる」ってことがわかってる。だから読み進められるのかもしれない。

 

小学校のころは読書感想文が大の苦手で、書きたくなかったんだけどね。

 

アウシュビッツのタトゥー係:地獄絵の中、生き延びる覚悟

アウシュビッツや戦争関係の話はとても苦手。
精神的にやられてしまう。
そこに漂う死臭、糞尿臭、人々の冷酷な目、空っぽの目が読むものを消耗させるから。
映画の方がまだいい(みないけどね)

冒頭、女性と話をするのが好きで、服飾が好きで、花を贈ることが好きな「ラリ」が、生活も人格も奪われ収容される。
かなりゲンナリする。
ダメージがすごい。
でも読み進められたのは「プロローグ」で、彼女の腕にナンバーを掘るシーンから始まるから。
そこには「人と人の物語です。陰惨な事実の羅列ではありません」と書かれてるような気がした。

 

主人公「ラリ」と少女「ギタ」、その周りの親衛隊員、政治犯、ロマの人々。
1943年から1945年のあいだに、多くの人が殺され、自害した。
山のようなリスト。
名前とナンバー。

自分たちを埋めるための墓を作り続ける
自分たちの仲間が殺されるための収容所を作る。
栄養失調で、寒さで死に
親衛隊から遊び半分で射殺される。

それが日常の中、ラリはいろんな手段で手に入れた宝飾品(ユダヤ人から奪ったもの。持ち主はもう殺されてる)で、外部と接触を図り、食糧や賄賂を手に入れ生き延びる。

女の子は犯され、男は睾丸を抜かれる。
人体実験を楽しむ医師。

地獄をすごし、仲間の死を見送り、仲間から殺される人を見ないフリして生き延びる。

 

アウシュビッツのタトゥー係:目の前の無抵抗な人間を殺せるのだろうか?

多くの人が殺される。
毎日、ガス室で。

ナチス親衛隊にもいろんな人がいる。
すこし心を通わす物も、賄賂ではあるけど「彼女と二人の時間」を作ってくれる人もいる。

でも、「知らない人」ならいくらでも殺せる。

夜、便所にいる人を射殺して遊ぶ。
石を運ばせ、一番最後の人を射殺する。

そこには「人と人との関係性」がないから。

 

もう一つ重要なことは
「決まりだから」殺せる。

「相手は人間じゃないから殺してもいい」という思想があって、「命令に従わないと処罰される」という圧力がかかれば、どんどん平気で殺せるようになるんだろうか?
きっとなるんだろう。
ナチス親衛隊員だけが異常だったんじゃない。
「選民思想」と「同調圧力」で、人は簡単に変わる。

まともな神経ではやってられない環境(ユダヤ人もドイツ人も)にいれば、体と心を無理やりにでも「慣らし」にいく。
感覚を麻痺させ、右から左に命令を聞く。考えないようにする。

たったそれだけ、環境を「整える」だけで人は人を殺すようになる。

 

 

アウシュビッツのタトゥー係:1943年からまだ80年くらいしかたってない

なぜホロコーストの物語はいまも発表されるのか?
なぜ戦争の悲惨な話は伝えられるのか?

それは「今も何も変わってないから」じゃないかと思う。

「韓国人」「中国人」「ベトナム人」などの「人種」で差別し、優れた自国民が「劣ったもの」を家畜のように使うのは当たり前だと思う人がたくさんいる。
東京にはそんな「差別に賛成する人」が何十万人もいることがわかったばかりだ。

さらに足手まといの老人は死んでも構わないという姥捨山的感覚の議員もいた。
命の選別などという発想を持った人が。
自分が「選別する側」だと信じてやまない人がいる。

ナチスを見習おうなんていう人もいる。

 

ユダヤ人を収容する。
命を選別する。
ナチスドイツばかりじゃない。
ポーランドやスロバキアなど周辺国も「ユダヤ人狩り」に手を貸す。

そのうち「ロマ族」の人たちも狩られるようになる。
ルール(?)はどんどん転用され、気に入らないものはどんどん排除できる。
だんだん自分の周りの人が死んでいっても、もう遅い。

 

そんな世の中と、2020年の今。
表面は全然違うけど、根底に流れてるどす黒い川は勢いを増している。

 

アウシュビッツのタトゥー係:そんななかでも愛すること、キスすること

つらい話、痛い話がぎっしり詰められたこの本だけど、真ん中にあるのは「ボーイミーツガール」だ。

  • 彼女をみつけた
  • 彼女にまた会いたい
  • 彼女と話したい
  • 彼女の手を握りたい
  • 彼女とキスしたい
  • 彼女と二人で生き延びたい

この欲望、生への欲求が二人を「焼かれたオーブン」の中から戻ってこさせ、どんなに殴られても生き延びる気力を持たせてくれた。
こっそり手に入れたチョコレートを舐め合うシーンの恍惚感よ。

(そういえば先日読んだ「チョコレートアンダーグラウンド」もそうだった。チョコレートは正義か?チョコレートは生きる気力?)

「会いたい」という気持ちは、人を立ち上がらせ、前をむかせる。

 

1945年。収容所はソ連の介入により解放される。
その後のソ連の恐怖政治や、逃れたユダヤ人がイスラエルという「テロ国家」を作り、土地を奪い、街を空爆し、パレスチナ人を殺しまくる現在までの歴史を俯瞰すると「人は知らない人なら殺せるようになる」っていう証明のような気がする。

だから僕らは「知り合わなければ」ならない。
その人がどんな人か、知らなければならない。
ゴミのように積まれた人たち、ひとりひとりに「人生」があることを知らねばならない。

もし、知り合ったのちに「それでもやっぱり差別する」人は、死の灰に首まで使って死ねばいい。

 

全世界300万部売れたベストセラーだし、ブックオフでもよく見かける。
感涙のラブストーリーは言い過ぎだけど。

 

ラリは2006年、ギタは2003年に死去。
奇跡的に二人には子供ができ、その子が締めの文章を書いてる。

まだ、ほんの過ごし前のこと。

 

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