圭子さん個展【loveless】を見にいった【salonの赤い壁にモノクロ写真がゆらめいてる】

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

ナチュ裸リスト、圭子さんの個展を観にいった。
彼女は被写体(この言い方もなんか好きではないけど笑)
つまり「写真に写る人」。

「写真を撮る人(カメラマン)」の個展はよくあるけども、「撮られた人」の個展ってあまり聞かない。
変だよね。

撮るのと写るのは50/50だから、「写ってる人」が主体をもって展示をするのは普通な気がするけど。
逆にアイドルの写真中とかだと「(写ってる人)写真集」ってなるのも不思議。

 

 

場所は平尾のsalon。本当に素敵なところ。
こんな場所にずっといたい。

なかなかに個性の強い場所なので、飾られる写真を選ぶかな〜と思っていたけど。
さすがこの場所を知り尽くしてる圭子さん。
壁に飲み込まれながら、壁を遊んでる。

 

 

日のひかり、照明によって影刺してゆく写真。
移動するシルエット。

死んだ花と、まだ生きている花に囲まれて。
生死の境界線があいまいなこの場所にぴったりの「死骸」のような写真。

 

写真は「過去」で、過ぎ去ったもの。
その場所で生きていた自分を、その時間の中に封じ込めるもの。
僕はそんなふうに考える。

今現在の圭子さんは「その日、その場所で起こったこと」が記録された写真のなかの圭子さんとは違う。
写真は「過去」を「過去として葬り去る」ことができる。

 

その場その場で爆発して燃え尽きて、命を入れ替えてきた圭子さんの「過去のなきがら」がこんなにたくさん集まった。
その「立会人=カメラマン」は違う(僕も立ち会ったことがある)けど、全ての写真が「遺影」として存在する。
とても気持ちが落ち着く。

 

写真を撮る、よりももっと誰にでもできる「写真に写る」という作業。
そこには「よく写りたい」「美しく写りたい」「ほめられたい」っていう邪念がうずまく(邪念も大好き!)。
でも圭子さんの写った写真はちょっと違う。

 

すこし、遠くにいるような。
それは「過去」だからなだけじゃない気がする。

 

彼女はもしかしたら「写真に何も求めていない」のかもしれない。

 

 

みるものに何かを訴えかけるものがアートだといわれてる。
主張を発信するアート。
でも、表現者として自分を「開放する」もしくは「掘り下げる」のもアートのなせる技。

 

彼女はカメラマンに「自分を提供して」その時間の遺影を刻むのと同時に
カメラマンを使って「自分を掘り下げる作業」をやっていて、その現場を記録したものが「写真」として残ってるのかも?
なんて空想した。

 

ほんとうのことなんてわからないもんね。

 

会場には初めてはだかでカメラの前に立ったときの写真がある。
そこには「なにをどうしていいかわからない」といった感情の爆発が収められてる。
これしかない!ではなく、ふと、そうなった。
そんな感じ。

体のあちこちがパニクって緊急会議をしてるような(笑)

 

そこから数年たって。
一番新しい写真には好奇心の触手に任せて体を投げ出してる、堂々とした姿が写ってる。
とても面白い。

風格と余裕を手に入れ多分、最初の一枚はもうもどらない。
だから、いいんだよね。
手に入れたものと失ったものがわかるから、過去との対峙は楽しい。

 

 

まあ、現場では濃密な自己との、他者のコミュニケーションを重ねてきてる彼女だけど、普段はのんびり、ぽやーんとしてる(笑)
ぽつぽつと、誠意まるだしで喋る(笑)
とても感じのいい人。

 

 

 

思えば彼女はずっとむかしから知ってて、でも濃厚接触したのは3年前のこのsalonであった夢寐というイベント。
その頃まだ僕はデジタルカメラに「現像」なんてものがあるのを知らないほどの素人で、でも写真を楽しんで撮った。
イベントはカメラマンとの勝負とは違って、解放された明るさがある。

この日を境に、「写真ってなんか面白い」と感じ、たくさんの友達を撮るようになった。

 

なつかしー

夢寐(むび)02:白い糸と白い布と、血がかよったカラダひとつ

 

 

 

salonはとても個性的だけど、懐も深い。
ぜひお近くの方は寄ってみて。

こんな美しい飲み物が、ぴたりハマる場所。

 

〜loveless〜
2020.07.14(火)〜07.26(日)
OP/13時 CL/21時
*1オーダー制
会場 salon (2F)/ P’s(1F)





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