こんばんは。私の人生、私のもののサニーです。
「七色の轍」は同級生グッチー主催イベント。
- 一二三慎吾
- 心果一知
- グッチー・コウイチ・バンド
- 岡村釦
- sunny
- haNa
- 杉山瑞紀
- 上田一輝
という豪華ラインナップ。
僕はこの日仕事と仕事の合間を縫っての北九州だったので最後までいれなかった。
リハ後、ちょっとあたりをウロウロしてみた。
また、ウロウロ写真を始めてみようかなと思って。
一二三慎吾は緊張してた?
彼独特のビート感とリズムをもってステージに上がる。
鉄の町への愛憎入り混じった歌。
人間をみつめて、こっそりと爆発する彼の歌。
多分いろいろやってみて(実は案外器用な気もする)
その中からまた絞ったり、新しい芽を見つけたりしながらのここ一年くらいだったような気がする。
これからどんなふうになるんだろう?
楽しみだな。
ぼくら「心果一知」は前回よりさらにリラックスしてた気がする。リラックスってのは「肩の力が抜けてる」だけで、やることは変わりなくパンクでどろどろしてる(笑)
あやこもどんどん変わっていき、この先はどうなるかなんてわからない。
バンドは変わり続けるもんだよ。
一見「ずっとおんなじことをやってる風」に見えてもね。
スマッシュヒット「オリオンシティナイト」をゴーゴーバージョンでやってみた。
みんなが楽しく踊れるってのもロックバンドの楽しさだもんね。
グッチー・コウイチ・バンドには、まあ!驚いた!
パンクバンドでベース弾いてる56歳でもなく
ロックンロールドラムを叩きまくる56歳でもなく
ソフトでやさしく、グッドバイブレーションの「大人のバンド」だった。
僕が一番届かないところだ(笑)
ただただ、いい曲を品よく、気持ち良く演奏する。
音楽の、メロディーの持つ高揚感とか
ステージにいろんな楽器があって、合奏する楽しみとか
ぎゅうぎゅうに詰まってた。
アンサンブルとしての各楽器の塩梅もたまらなくカッコ良かった。
人を傷つけることのない、豊かな音楽。
人柄なんだろうなぁ。グッチーの。
どうやったらこんな懐の深い、人間が好きな56歳になれるんだろうか。
教えて欲しかった。
岡村釦ですら、きょうはちゃんと喋り、ちゃんとグッチーの好きな歌をやり、自分のペンキもぶちまけた。
温かい名曲も、痛みを歌う曲も、並列なんだ。
すごいよなぁ。
他に楽しいことがないから音楽をやってるって曲はほんとに素敵。
素直がひっくり返って素直になったような。
生殖器もクラムチャウダーも、人生に必要なもんだもん。
僕は今日すごく迷ってた。
バンドとソロ、ぜんぜん違うものをやるのはよくあるんだけど、
この日はグッチーのお誕生会でもある。
- 好きな音楽を、好きなようにやること
- 音楽をやってる人や環境について
この2つのテーマでやろうと思った。
「踏切のある町」
これはもう二年以上の付き合いになる山田彩虹へのうた。
「希望〜胸がこわれそう」
子供の頃好きだった「希望」という、希望のかけらもない感じの歌。
急に歌いたくなって、コードを思い出しながらやってみた。
ブランキージェットシティーとか、ほんと大好きでたまらんかったけど最近全然やってなくて、すごく楽しかった(笑)
「Ex-Factor ローリンヒル」
これまた数日前に久しぶりに聞いて、かっこいいい〜〜て思った曲。
ソウルミュージックって実は好きで。
でもキャラじゃないでしょ(笑)
この日はグッチーデーだから好きなもんやらせてもらった。
歌詞もめちゃくちゃだったけど。いい思い出だ。
give to me!!
グッチーに敬意を込めて「ドントレットミーダウン」を混ぜてみた。
もちろん思いつきで(笑)
「ライク・ア・ハリケーン ニールヤング」
ニールヤングもねぇ。好きなんよ。キャラじゃないよねぇ。
でも、ニールもCSN&Yとかで感じのいい曲もやってたりしながら、結局うまくいかなくて変態ギターを弾いてるところとかたまらんすきなんよ。
怖い顔でやさしい声。
ハーモニカを吹きながらやった。
きょうはお祭りやけん、いいと。
ギターを轟音で弾こうと思ったらシールド抜けたりするとこなんてまさにサニーぽい。
かっこわる。
最後はミラーボール
この歌はいまの僕のテーマソングだとおもってやってる。
自分で光れない、光を返すだけ。
暗闇で誰かが来るのを待ってる。
すごいロマンチックで切ないなぁ。
君の後ろで回っていた パラパラ拍手聞いていた
僕はミラーボール 光を返すだけ
悪い風が吹き荒び みんな小屋から出ていった
僕はミラーボール 帰るとこなんてない
誰もいなくなった この天井で 真っ暗な闇をみてるだけ
この世を去った人たちや 歌うことをやめた人が
静かに問いかける 「俺はどうだった?」と
心の明かり 持ち帰り みんなどこかで準備してる
僕はミラーボール その日を待っている
誰もいなくなった このステージ でも靴音を覚えてる
サーカスやライブハウスやキャバレーやダンスホール
男の子 女の子 その他のみんなを照らす
僕はミラーボール すこし軋みながら
僕はミラーボール 静かに回るだけ
僕はミラーボール 記憶に残らない
僕はミラーボール 光を返すだけ
haNaさんは福岡で何度かお会いした。ピアノで洋楽をする人とおもってたら、オリジナルたくさんだった。
疲れ切った体にしみるね。
実は北九州出身ってことがわかった(笑)
あれ?今日福岡から来てる人全員「北九州の人」やん!
杉山瑞紀さんはもう北九州の星でしょう。
わかくて生き生きとしてて、多くの人に好かれてる。
それはきっと「音楽に対して真面目」だからじゃないだろうか?
彼女は「音楽は楽しい」と信じてるよう。
悲しい歌でも、音楽は楽しいと。
傷痕でさえ美しいと。
とても素晴らしいことだ。
僕はそこへは行けなかったなあ。
人を楽しませる、楽しんでもらえるってことができない。
さあ、残った仕事をかたづけなきゃ。
3号線を走る。
ライブの後の、しょんぼりした気持ち。
これこそが僕の音楽なんだろう。
最近はすこし開き直ってる。
ネガティブではないんだけど、明るくはない。
でもそれは僕の人生からでてきたもの。
帰り道 月が見てる ギターケース 肩に食い込む
少しだけお腹が減った 正気を取り戻す
もうちょっと上手く歌えたはず
もうちょっと上手く弾けたはず
もうちょっとせめて行けたはず ららら ららら
しょんぼり帰り道 思い出すのは対バンのみなさん
好きな歌 嫌いな歌 羨ましい歌がグルグル
しょんぼり帰り道 思い出すのはぬるいコーラ
溶けた氷の中 あの子が笑って歌ってる
帰り道 月が隠れ 街灯だけ 僕を照らす
少しだけ指が痛い あちこち怪我してる
もうちょっといいセットリスト
もうちょっと楽しいおしゃべり
もうちょっとテンポよくメリハリ ららら ららら
しょんぼり帰り道 思い出すのはうれしいツッコミ
数十分だけれど僕は生きて そこにいた
しょんぼり帰り道 思い出すのはパラパラの拍手
同じ思いの中 違う歌を歌う音楽家たち
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