こんばんは。私の人生、私のもののサニーです。
SNSっってのは便利だ。
直接会わなくても、相手が「今どんなことを思ってるか」がわかる。
強がりだったり、ネガティブマンだったりもするけど。
でも、結局、僕らは繋がってなんかいないし、相手のことなんてわかってないんだ。
毎日のように呟いてた人が、呟かなくなった。
そこのことを考えるまで思い出さなかった。
誰かが「最近呟かないから心配だ」といってたけど、「まあ、12月だし、いろいろ忙しいよね」とも「呟きたくない気持ちもわかる、そんな日もあるよね」なんて思ってたら、訃報。
福岡でアマチュア音楽を聞く人なら、彼を知らない人はいない。
いろんな水域の違いがあって、割と複雑でめんどくさい縄張り争いもある中(個人の感想ね)、かれはほんとにどこにでもいた。
そして、声をかけてくれたり、褒めてくれるという「ひとり慈善事業主」のような。
弾き語りもアイドルもバンドも、あらゆるものが好きで。
イベントも組んでた。
自信がなかった僕を褒めてくれたりもした。
その訃報に接し、僕は「彼の褒めてくれたソングライティング」でお返ししようと思った。
馬出ブローインでのライブ。
2020年という特別くそったれな年の最後のブローイン。
前の日に作った歌を唄うことは何度もあったけど。
小林ボードウォークが勢いつけて始めたこの日のライブ。
なごやかでもあり、ヒリヒリともする。
岡村くんはこの一年にきっちりとケリをつけようとしていた。
いすけさんと八田さんは、ネガティブをおしのけるポジティブで会場を明るく照らした。
僕以外のみんなに、僕はなれないということを再確認する。
僕はしみったれてグズグズいうことを「自分のど真ん中」におくことにしたから大丈夫(なにが?)
僕は今感じてることを歌にして吐き出す。
演奏も、歌への理解度もまったく深まらないうちに、あたらしい歌を書く。
そのやり方でやる。
日記のようなもの。
ぼくはmichiくんの訃報に触れ、彼にむけての数々の愛情と悔しさのこもったツイートを見て、自分の中での思い出と照らし合わせてこの歌を書いた。
書くことが必要だったから。
考えは明日には変わるかもしれない。でも12/4はこんな気持ちだった。
一番最初に 去る人は 惜しまれながら 登る
一番最後まで 残る人は その死を誰からも知られない
風はどこで吹き始め どこで止まるのか
虹のたもとをつかむ ことはできるのか
あなたは 踊って 空を飛んでいく
時間はたっぷりあるから どんどん高く登っていく
ぼくらは追いつけないよ
ぼくら追いつけないよ
二番も 三番も 四番も 五番も
六番も 七番も 八番も
ぼくらは追いつけないよ
ぼくら追いつけないよ
一番最初に 去る人に
2020年は「いきる」と「しぬ」についてとても考えた。
「老い」と「わかさ」についても考えた。
そのことはまだ、胸の中でモヤモヤしてる。
書き出さないと、掻き出さないと死んじゃう。
この日はほかに
- 「戦力外通告」を受けたおとこのはなし
- ロゴ入りの紙袋だらけのクリスマスについてのはなし
- 国連平和維持活動に向かう男の子のはなし
- たこ焼きを食べながら寒い道を歩く恋人たちのはなし
- ライブハウスに置いてきぼりのミラーボールのはなし
を歌った。
叫びや、熱気や、感情のあふれるままや。
どこまでも届く声や、思わず踊ってしまうビートや。
憧れていて、手に入らないものがたくさんあるけど。
諦め切れないけど。
僕は生きてる限り、僕でしかない。
つまらない崇高さを抱えて生きる。
生きるのは大変だ。
生きるに値しない世の中かもしれない。
生きると死ぬを選べる人もいるのかもしれない。
僕も、死を選ぼうとすればできるのかもしれない。
死んだ人のうえにも、生きてる人のうえにも、やっぱり夜と朝が来るような気がしてる。
そういえばmichiくんは、僕の写真もすごく褒めてくれた。
くすぐったかった。
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