東京ヤクルトスワローズ優勝~日本シリーズ出場【恐いもの知らずの強さについて】

日本中に野球チームはある。

東京には人気実力とも球界の盟主とわいれる読売ジャイアンツがある。
その強い強いジャイアンツを破って、二年連続最下位のチームが優勝した。

ぼくは子供の頃からのヤクルトスワローズファンなので(詳しくはこちら)優勝はとてもうれしかった。

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そのルールがいつから始まったかは忘れたけど。

プロ野球12球団には人気のあるチーム、ないチームがあって、
新人選手がみんな「人気球団にいきたい!」っていったら強いチームと弱いチームの差がどんどんひらいてよくないよね。

ということで、、くじ引きで新人をとれる権利をきめましょうという案が。
これって一見「公平」にみえるけど、就職するのに職場が選べないっていうかわいそうな事が沢山起きて。

それをおぎなう為に「逆指名」という入りたい球団に入れる権利とか
何年かひとつのチームにいて試合に出たら、行きたいチームに移籍できるっていう権利ができた。

よかったよかった。

 

でもね、去年までライバルチームの主力だった選手が、自分のひいきのチームの主力になったり、
何年後かにはまた別のチームにいっちゃったり。
ファン的な立場からすると「こんなの自分の好きだったチームじゃない!」って気持ちになるのもわかる。

だって強いチームはお金があるから、他の弱いチームで活躍した選手を「倍の金額出すよ、おいでよ」ってあつめちゃうんだ。

なんとかジャーみたいな戦隊ものでいうと、「赤」ばっかりのチームができちゃって、いままで試合にでられてた「緑」とか「黄色」とかの選手がでられなくなるんだ。

 

ヤクルトスワローズはお金がない。
だから契約金のやすい高校生をとって、まず数年は二軍で育てる。
選手を引退した人が選手やコーチになり、二軍のコーチも監督は多くの選手を一人前にするために鍛えるんだ。
チームが成績悪いと監督が変わることが多いんだけど、ヤクルトは「二軍監督がそのまま一軍の監督になる」っていうのがこのところ続いてた。

チームで育った人が、チームを育てる。

 

会社員になって数年。
ヘッドハンティングのはなしはあった。
女性をまとめる部署のリーダーになりませんか?みたいなお誘いとか。給料120%で。

でもね。お金で移籍する人は、そのお金分のはたらきをしないと、すぐ切られちゃう。
ヘッドハンティングで移籍して、3年で解雇になった人とかいた。

会社で育った人が、会社を育てる。

それが理想。

ぼくもいい年だし、後継者をさがさねばならない。
物書きが好きで、好奇心が旺盛で、一旗あげてやろうっていう若者が。

 

 

今年のスワローズは調子がよくて、でも途中失速して、ああ、らしいなあと思っていたら。
接線をものにする底力のあるチームに育ってて。

もう少しで優勝とか、コレ負けたらヤバイかも、なんて思う試合を普通に戦ってた。買ったり負けたりして。
なぜ?

だって前回優勝したのは17年前だから、だーれも優勝のプレッシャーを感じたことがない。
つまり経験がゼロだから。

経験がものを言う。
経験がジャマをする。

不思議だね。

 

昔、才能溢れてて、でもいまひとつの成績の年も多かった選手が監督になってて
才能溢れる選手だったひとがコーチになってて。
ベンチの首脳陣は知ってる人ばっかり。

選手が全員こどもにみえる。

いいチームのファンでよかったなあと思う。

 

スポーツのことはよくわからないけど、
スポーツ観戦のたのしみって、勝つことだけじゃないよね。

 





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