先週金曜日はgigiでライブでした。
この日はほとんどあったことはない若い友人がきてくれた。
彼女は若くていろんなことに苛立ち、進まない足を見ながら進んでて。
自分自身ではそれを後退だとかんじてるようだった。
なりたい姿がしっかりあって、でもかなりのリスクはあって。
なるべく誰も傷つけまいとして苦しんでる。
僕は自分のライブの前ではあったけど、彼女の話をとても面白く聞いた。
興味本位というわけじゃなくて。
できうる限りの誠意を持って。
誰もがおなじような痛みをかんじてるんだけど、年をとるとそれに慣れてくる。
悪に対して抗体ができる。
傷口にはかさぶたができ、それがはげて何枚目かの新しい皮ができる。
ぼくはどっちかっていうと全然できてないほうで、だからグズグズしてるんだけど(笑)
夢を実現することの障害にみえるものは、実は本気度を測るためのテストかもよ。
君の事を愛してくれてる人は、君が楽しく生きる毎日を支持してくれるはずだよ。
あふれてくる言葉をききながら、ぼくはそう思った。
しゃべりすぎない大人でいられたかどうかは、自信がない(笑)
この日はとなりのライブハウスのイベントが速く終わったことと、僕の出番がラストだったことで
大好きなミュージシャンや友人がきてくれてて。
ああ、聞かせたい人がいて、聞かせたい歌があるのって幸せだなあと思った。
ぼくの歌自体はまったく盛り上がりにかけるものだけど、空気をすこーし暗く優しくできた気がする。
「ねえ、銀色の列車にのってこうぜ!」
ロックンローラーにあこがれて、ロックバンドを組んで。
シャウトしても大声張り上げても、ぜんぜん届かない。
僕のギターは雄弁だけど、僕の声は僕の好きなスタイルではない。
そういうジレンマをようやくさっぱりすっきり片付けることができたのは、音楽を始めて10年をこえてから。諦めが悪いよなあ(笑)
パンタや大江慎也やロジャーダルトリーやルーリードみたいにうたえない。
いいじゃないか。
会場にいたオカムラヒサシくんと、
「僕らはロックにあこがれて、永遠になれないんだなー」と笑った。
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