世界中を駆け回って、新種の植物や、お客からオーダーのあった木を見つけて、採集してくる男がいる。そしてその男の集めたものの一部が展示されてる。
だから！見に行こう！と妻の強力プッシュ。
連休だし、まあまあの天気だし、朝一番でゴ〜。
特に植物に思い入れはないけど。アイランドシティはどっちかっていうと嫌だけど。
広い駐車場。公園を抜けて「ぐりんぐりん」という施設に。
朝9時を少し過ぎたところだけど、もうお客さんがいた。
中はいくつかのゾーンに分けられていて、見たことのあるものも、ないものも、
湿気が多く調整されてる。噴霧。気持ちいい。
世界にはいろんな植物がいるんやなあ。
庭木で見たことのあるものとかもサイズがでかかったり。
途中、プラントハンター西畠清順の「情熱大陸」が放送されてるブースがあって、見てみた。
いやあ彼は狂ってるね。
植物の話をするときの目の輝きとか。常人じゃない。
あれは「愛」じゃなくて「恋」だ。
幕末から続く老舗の植物問屋の五代目。本当に楽しそうに世界を飛び回る。
しかも、それを自分と、関係各位の「収益」もきちんと生んでいる。
産業として、仕事として続かないことは、後世に残せないよね。
自分も周りもみんなで生きていこうとする姿勢はすごい。
体調の悪いのがスーッと回復するような植物の力。
隣の施設も見てみようかーと入ると、そこは蝶々の飛び回る植物園。
話したそうな係のおじさん。
すごく熱心に教えてくれる。
蝶々の変化とか、食べ物とか。
どんな時に飛ぶのか。
楽しそうに話す。
僕の知らないことを、楽しそうに話す。そういう人が大好きだ。
ここは「蝶々愛」に蝶々満ちてる。
蝶々はすごい。
生き物はすごい。
種の保存だけを目的に生きて、きちんとルールを守った食生活をして
成虫になるまで生き延びるのはホント大変。途中で大勢死んでいく。
それを受け入れて、ただただ次の時代へと、生きる。
永遠に続いていく、命の螺旋。
会場の中は、乱舞する蝶々、求愛する蝶々、蜜を飲む蝶々。
重力を感じさせない、軽やかなスイングで飛ぶ蝶々。
美しくて、たくましい。
心が洗われます。
僕らはどう？
種を保存種を保存しようとしてる？
体に悪いものを作り
体に悪い空気や水を飲み
死にかけてるものを無理矢理に生かし
他の生き物を生存権を脅かし
食べるためだけでなく殺しまくる
生き物ランクは、相当低いよ。
もう桜が咲いていた。
桜は一年中、どこかで何かが咲いているという。
植物も動物も生き物は、ただ生きる。
生きる意味なんて探さなくていいさ
生きるってことに意味があるのさ
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