落語茶屋ソネスで落語を見る【花札ドリンクチケットから始まる新春】

去年見た「楽市楽座」のお芝居にゲスト出演していた垣内さんと踊っていた酒瀬川真世さんのフェイスブックで

  • 薬院で月に一回、落語をやってるお店がある
  • 新春1月5日に開催される

という情報を手に入れた。
薬院にある「ソネス」というカフェで。

ソネス

2015年の一番の思い出が「浅草演芸ホール」と「博多落語」だった僕ら夫婦は、早速、iphoneさんに予定を書き込む。

落語家さんではない、役者さんの落語っていうのにもとても興味があったし、何しろ新春ですよ。それっぽいイベントに参加したいじゃありませんか。

8時半のスタート。「初めての会場、きっと道に迷うから」と早めに家を出て大正解。開始時刻にはごっそりと立ち見のお客様。
僕ら夫婦は最前列。
最前列とはこういうものだ!ってくらいの最前列。1メートルも離れてないんじゃ?
演者さんと目が合いまくり恐縮する。

ドリンクチケットが花札。
こういうので心をぐっと掴まれるね。

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よく思うんだけど、音楽をやる人(僕も含めて)には、演劇をやる人に比べてこういう「遊び」がちょっと足りないかな?
お客さんにイベントのムードをよりうまく伝えるのに、もう少し知恵絞らんといかんね。

超満員の中、始まりました。

001

 

 

最初の演目は「釜泥」椿亭豆猫(酒瀬川真世
さん)

釜茹でになった「石川五右衛門」の手下が、先祖の供養のために「ここいら中の釜をぜーんぶ盗んじまいましょ!」って夜な夜な釜泥棒。あたりのお店は釜がなくなり商売上がったり。
今度こそ盗られまい!と豆腐屋のご主人夫妻(つまりは爺さんと婆様)が策を練る。

「釜の中に潜んで、泥棒が来たら大見得切って脅かしてやる!」

さてさて、月の美しい夜。

お爺さんは釜に潜んで泥棒が来るのを待つのだが・・・

 

新春一発目にふさわしく春色のお着物の椿亭豆猫さんは「泥棒たち」「おじいさんとおばあさん」を声色と表情でわかりやすく伝える。
一人芝居の塩梅で。
瞬時にさっと人物が入れ替わって見えるのが落語の面白いところで、特におばあさんは素晴らしかった。

可愛らしく、お茶目で。

  1. お話を聞く。
  2. 情景を想像する。
  3. キャラクターに同化する。
  4. 夜風の冷たさや、お酒の美味しさを感じる。

こんな順番で、落語は体に染み込んでくる。
目の前には一人の演者がいるだけなのに、いろんなものが見えてくる。大きな釜がひとつどーんとある豆腐屋の店内を感じる。

登場人物みんなに諸事情がり、一生懸命さと詰めの甘さがあり。

そこにキュンと来るんだな〜。
落語って。

寛容な世の中、古き良き時代を感じるんだな〜。

 

 

お次は「初春の寿ぎ」タケダ2000GT
一

ずいぶん前にライブを見たことのあるシンガー。枯れた音がするギターで、ビジュアル系やら歌謡漫談やらをやる。

緩急。

短いステージの中でのメリハリ。とってつけたもんじゃなく、経験からくる余裕のステージング。そういえば昔とんちピクルスさんのカバーをやってたな〜。
僕にはできないステージング。

落語イベントの中での「歌」。芸能じゃなきゃいかんね。面白かった。音楽の持つかっこ悪さとかっこよさ。

 

 

お次は「あくび指南」椿亭小鈴(小湊倫子
さん)
酒瀬川真世
さんの妹弟子ということ。

新しくできた「あくび指南」という看板を掲げた教室に、習い事をかじるのが大好きな熊さんが友人とやってくる。(友人はそんなバカらしいこと習う気はさらさらない)

あくびなんていう誰でもやることを、わざわざ金とって教えるってとこがいいんだよ〜〜

その気持ち、わかる!
どうしようもなく下らないことを大上段に構えて教えてもらいたい(笑)

春のあくび、秋のあくび、冬のあくび。
我が家ではこたつ猫が冬のあくびを完全にマスターしてる。

おい、船頭さん。船を上手へやっておくれ。堀へ上がって、一杯ヤッて夜はへでも行って遊ぼうか。船もいいが、こう長く乗っていると、退屈で、退屈でフワァ~~ならねぇや

あくびのタイミングがこんなに難しいとは(笑)
大縄跳びに入るタイミングを計り続けて入れない僕のよう(笑)

椿亭小鈴さん。時々とっちらかったりするところも、このネタにぴったり。
漕ぐともなく船が揺れているシーンは気持ちのいい揺らぎ満載で、それがその都度熊さんにぶった切られる心地よさ。

こういう掛け合いリズムの分かりやすい噺はいいね。
オチが想像できるところもいい。

見たことのない女性の落語を二つも堪能できました。
新春やねえ。楽しいね。

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お写真は酒瀬川さんからお借りしました

 

最後は「本厄でした」痛風亭最弱(岡本ヒロミツ)

落語ではない漫談なんだけど。
本当に面白かった。
ラインでお買い物指示が飛ぶ、なんて僕と同じだ(笑)

ファブリーズVSリセッッシュ
キュキュットVSジョイ

日常がこんなにもデンジャラスで、スリリングとは!

妻は完璧に感化され「私ももっと頑張らねば!」と息巻いていた。

100夫婦あれば1000のお話ができそうだ。

 

去年、浅草演芸ホールで落語や漫才、マジックや紙切りを見て、福岡との文化格差をすごく感じた。

でもこんなイベントをやってるなんて知らなかった。

福岡は音楽はとても盛んだし、やる場所もいっぱいあって助かるけど
演劇や芸能はどうだろう?

この頃は情報を探して、自分のフィールドでないところに飛んでいくようにしてるけど、まだまだ見つけきれてない。
お芝居や芸能、もっと見たい。
できれば安価で。

とても楽しい新春イベントでした。次回以降も期待!

落語茶屋ソネスとは?

福岡市中央区薬院にあるカフェソネスにて開催している落語イベントです。
演劇コーディネーター・クロキカオリを席亭とし、噺家は福岡で舞台やテレビ・ラジオで活躍中の舞台俳優たちが中心です。

2009年ソネス芝居の一枠として落語への挑戦が始まり、回を重ね、2014年6月から、月一回、毎月第一火曜20時30分から「落語茶屋ソネス」として寄席を開催しています。
【カフェソネス】福岡市中央区薬院1-16-18-1F Phone: 092-761-8287

http://rakugo.swilling.jp/





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