年配さんのいるところ「龍三と七人の子分たち」にみる現代

 

大好きだった「愛のコリーダ」藤竜也。先日見た「私の男」でもすごくいい存在感を出していたので、妻と映画館へいった。

 

日曜日の映画館は、「邦画がきびしい」なんというのはウソのように満員。しかもご年配のご夫婦が多い。とてもなごやかで、昭和時代にタイムスリップしたかのよう。平和な空気がながれてる。

 

元ヤクザが、若い詐欺集団に報復する

なんていう語り方もできるけど、それたはまったく違う。笑い声が絶えない劇場。うるっとくるんじゃなくて、笑った涙を拭かなきゃスクリーンが見えない状態。

 

ストーリーにはバイオレンス要素がたっぷりだし、ショッキングなシーンもたくさんありそうなのに。

 

ないんです。見ててイヤになるようなバイオレンスが。

過剰な描写が。

これはきっと「任侠というものがいた時代」のファンタジーなんでしょう。

とても上質な落語を見たような心が洗われる気持ちと

小学生の頃ピストル撃つまねだけでアドレナリンがでてたピュアで無垢な喜びと

だれも卑下しないバカバカしさに満ちた映画でした。

 

昭和の終わり、高度成長期を終えて、静かに滞ってきたころ。街にはピンク映画館やストリップ劇場があり、おじいちゃんたちが集ってた。ピンク映画はその厳しい製作環境できたわれた多くの優秀な監督を排出。

受付でおばあちゃんと談笑するおじいちゃん達をみてた。(もちろんピンク映画も見てた)

そんな場所がなくなって、おじいちゃんたちはどこへ?

おばあちゃんたちは地域社会を引っ張って、コミュニティをうまく作ったけど、仕事一筋だった、日本をつくりあげたおじいちゃんたちの居場所は?

 

 

映画がほとんど昔のアニメの実写版や、ベストセラーの映画化になった。それは「みこし客」を想定したマーケティング理論から生まれた安全パイなのかもしれない。

 

でもね、こんなに幸せなお客さんに集まってもらえる映画ってあったかな?

こんなに多くの「映画を見る人」にむかって作られたもの、最近ある?

 

となりの人の声が気になる

ポップコーンの音が気になる

携帯電話のバイブが気になる

 

そんなことが全然なかった。もちろん、年配の方が多いので、話し声はちょっと大き目。映画を見ながら仲よさそうに話してる。

 

でも、全然、気にならない。

幸福感とスクリーンがリンクしてる。

おお~とかギャハハとか笑ってる。

 

懐の大きな大人たち。北野武やタモリさん。

時代と共にそんなひとたちが、すこしづつ減ってきてる。

 

 

映画の中で、恐い顔した人は、多少は悪いけど、笑顔一杯で話してる人は全員悪者。

それって、今の世の中とリンクしてない?

 

もしかしたら、もうなくなってしまってるかもしれない。そんな平和なファンタジー。あ、もちろん死人はでますが。思い出しただけでも笑えるような感じになってます。

 

 

以下、映画感想サイトに書いた文章です。


 

映画紹介にかかれてた「オレオレ詐欺にひっかかった」のかどうかは疑問だけど、この映画、久しぶり登場のピンチヒッターが逆転満塁サヨナラランニングホームランを打ったような爽快な映画。

予備知識も、時代背景もいらない。ポップコーンとコーラ(もしくはビール)があればいい正月映画(正月じゃないけどね)

 

「私の男」で鮮烈によみがえった(僕にとっては)藤竜也が、脱いでもビシッとした身体を見せながら、笑いの涙で前が見えなくなるくらいやってくれる。

 

近藤正臣が誰だかわからなくなっててビックリしたが、なんの心配もなく役者らしい演技をする。中尾彬なんて、このオファーを受けた時点で英雄だ。太陽にほえろの殿下は、まるっきり見当はずれで素晴らしい。

 

監督の北野武は静寂とバイオレンスを得意とする人かと思っていた。品のよい落語のような後味は「その男~」にも感じたけど、今回はもう古典落語の傑作を真打が浅草の演芸場でやってるような素晴らしい展開。しかもそれが8時だよ全員集合の枠の中で中継されているような。

 

そして、心のひだを逆立てるようなバイオレンスシーンがない。やだなあと思うシーンがない。

 

しあわせってこんなことでしょう。こんな映画をみることでしょう。
最近売り出し中の大好きな安田顕もまるで外さない。

法律は確かに破ってる昔の任侠人と
法律はダークゾーンをうまくかわしてるけど、一般人を食い物にする平成の悪人たち。
逮捕されるのは任侠人だろうけどね。

 

福岡には屋台がある。

公道に店を構えてる。法律に触れているのかもしれない。
でも、それを楽しみにしてる人がいて、続けようとする人がいて、法律と戦って、いま、そこにある。

 

ギャンブルや性産業、口利きでの手数料。収入源をそういう「業界」からせしめてた時代から変わって、学生に薬物を売り、老人をだまし、ヤンキーのようにカツアゲする人たちがグレーゾーンでうまくやってる。そんな時代。

 

これはもう、失われた時代へのレクイエム。むかしむかしで始まるおとぎばなし。

すこしさみしいけど。

 

日本映画はおわってなんかいない。

 





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