はるかぜちゃん【少女と傷とあっためミルク】を再読して考える。デジタル血祭りのこと。

はるかぜちゃんのことを知ったのはツイートでまわってきた本のレビュー

春名風花という子役?がはるかぜちゃんと知ったのはだいぶ後。
そういえばすぐに泣ける!なんていう子役がいて、あざといな、とか、変な感じだなと思ったことがあった。
自分の思ってる「子役の演技」っていうの違うっていうだけで。そう思った。

自分が見たりきいたりしたことで自分っていうのはできてくる。
そのことにはキチンと自信を持ったほうがいい。
でもそれにもうちょっとプラスするといいことは「その自分を、一回捨ててみる」ってことかもしれない。
頑な過ぎて、たくさん失敗をした51歳が、そう思ってる。

 

はるかぜちゃんは普通じゃないけど特別じゃない

女優や声優のお仕事をやってる、モデルをやってる子供たち。たくさんいるとおもう。
TVに出てる人たちはやっぱりごく一部なんだろね。

昔良く、「引っ込み思案の性格を治すために児童劇団にはいりました」とかきいたけど、そんな使われ方だったり、小さな頃から「アイドルになりたい!」なんてTVの影響もあるだろう。
子役たち、どんどん増えてる。

だから、はるかぜちゃんはちょっと変わってるけど特別じゃないんだろうなと思う。

はるかぜちゃんはツイッターで「ブス」とか「へたくそ」とか言われるだけじゃなく、「死ね」とか「殺す」とか書き込まれてたらしい。

 

文字の暴力の殺傷力は高い。

言葉は、文字になって目に入ったとたん、見なかったことにはできない。
リアル悪口は案外ぼんやりしてくるかもしれないけど、文字はいつでも新鮮なまま、見た人のこころをずたずたにする。

リアル悪口は、言うほうも多少の心の動き(怒りとかね)がストレスになるだろうけど、言葉はキーボードを「SINE」って打てば、相手を攻撃することができる。安全なところから、不意打ちで。
ドーナツ食べながらでも、動画見ながらでも。

 

ふと、目にした自分へのディスり。これほどきつい物はない。
こどものころカツアゲされたり、殴られたりすることはあったけど、その時って心の準備もあるし、覚悟もできてる。

でもツイッターで、フェイスブックで、なにけなくまわってきたタイムラインで「あいつを許さない。土下座してあやまらせる」なんて書き込みをみたときのショックっていったら!
僕のともだちもたくさん見てるなかで!

あれからだいぶすぎて、ようやくその事が「そうそう、そんなことあったあった」なんて笑えるけど。時間がかかったよ。51歳でも(笑)。

 

小学生のはるかぜちゃんが受けた被害に比べたら、へでもない、か?

そんなにイジメられてるなら、ツイッターやめたらいいじゃん。
そんな書き込みがあるならフェイスブックやめたらいいじゃん。

そういわれた。
ちょっとおかしいと思った。

 

え?

なんで僕がやめるべきなの?

 

人を殴った人が普通に暮らしてて、殴られた人が逃げなきゃいけないの?
悪意を持った人が普通に生きてる。
傷つけられたほうにも責任があるんじゃ?

え?

ほんとに?

 

不倫で議員を辞めたり、TVの仕事を干されたり。
立候補をとりやめたり。
学歴詐称でつるしあげられたり。
賭博や覚せい剤でつかまって未来が消えてしまったり。過去の栄光が消えてしまったり。

いいとか、わるいとかじゃなく。

 

その人たちは、ぼくらを傷つけた?

僕らを殴った?
その人が傷つけたのは妻だったり、裏切ったひとだけで。

たとえば誰かが非道な殺人をしたとして、犯人に「死ね!」っていえるのは殺された人の家族や恋人や大切な人だけじゃないかなと思うんだ。

でも僕らはそのひとたちを傷つけようとしてない?
ツイートや、ネット上のあらゆるサイトや。
TV局やラジオ局にむかって。
犯人の親に向かって。

仲間内でワイワイいいながら「あいつゆるせねーよな!」っていうのとは訳が違う。だってそれは本人の耳や目にふれるところじゃないから。

 

ぼくらが「ゆるさない!」っていうべき相手は「ぼくらをじわりじわりと傷つけようとしている人や人たち」じゃないかな。

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はるかぜちゃんは、戦って強くなった。

悪意をかわしたり、ユーモアでかえしたり。
ほんとうにすごい。人って傷ついて成長するんだなと思った。

でもほんとうは、はるかぜちゃんはそんな「鉄を熱いうちに叩く」ような成長をのぞんでなかったんじゃないかな?

いやだったら、やめたらいいじゃん!
僕も良くそう思ってた。

いじめられたんなら学校なんていかなきゃいいじゃん
僕のそう思っていた。

逃げるが勝ちと。思ってた。

 

でもほんとうは違う。
どうして傷つけられて、さらに「負けた」ような感覚をもたされて、長い人生を生きなきゃいけないのか。
それはやっぱり間違ってる。

 

ぼくもいろんなひとを傷つけてるかもしれない。
だから注意して、書く。
でも書くことが好きだから、書く事をやめない。ライブもやめない。主催もやめない。

 

はるかぜちゃんもツイッターに戻ってきた。
世界がどんなに危うくても、そこに好きなことがあるから。

はるかぜちゃんの、春名風化の「少女と傷とあっためミルク」
手にとって読んだときは軽い気持ちだったけど。
何度も読みかえすことはないかもだけど、何度かブックオフに売ろうかなともおもったけど。
ずっと、ここにある。

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