夏の入り口と『DIVE!!』

五月のはじまりの空。すごかったです。薄色の青どこまでも。太陽がはりきってた。

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緑とお花がたくさんある場所にいったら、気持ちよりも先に体が喜ぶ感じがした。

景色が濃くて、風が気持ちよくて、たまに肌寒い日があっても、もう夏ですね。

 

 

 

友達が教えてくれた『DIVE!!』全4巻を一気読み。

とっても面白かったです。

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高飛込みにかける少年たちの青春スポ根小説。

 

森絵都さんの本を、学生のとき以来、久しぶりに読みました。

 

とにかく読みやすかったです。

専門知識や用語がたくさん出てくるスポーツ競技を、こんなにわかりやすく文章で表現できて、それがさらにエンターテインメントとして完成されているなんて!

 

もう…すごいに尽きます。作家さんはやっぱりすごいなぁ。

物語の合間に、美しい風景描写が入るのもとっても好きでした。

 

たとえばこの一文。

 

「いつしか空からは残映が消えて、深い濃紺に紫のパールを吹きつけたような闇を広げていた。」

 

美しいー! と、本筋と関係ないところで興奮。

 

 

物語は、メインとなる三人の男の子がいて、巻ごとに視点が変わってゆきます。

読んでいると、どの子にも感情移入出来る部分があって。

 

同じ競技で戦いながらも、三人は、最終的に自分にしか掴めないものをそれぞれ掴もうとします。

それが、とても良かった。

 

たとえば、金メダルはたったひとつだけれど、それはたった一人しか幸せになれないということと、イコールじゃないのですよね。ほんとうにそう思う。

 

何かにかけるって、何かを夢中でやるって、やっぱりその瞬間そのものがゴールでもある気がする。

 

それは「結果より過程が大事」とか、そういうニュアンスともちょっと違っていて…

もちろん目指すし、結果がついてきたら嬉しい。とーっても、嬉しい。

 

だけど、結果の前に、もうすでに手にしてるものが、やっぱり、確かにあると思う。

 

それは、その一瞬にしかないもの。

 

「過去」は、かつて「今」だった瞬間のことで、「未来」は、やってきた瞬間に「今」になってしまうから。

 

だから、私たちは結局、どれだけ生きても「今」にしか存在しえなくて、だからこそやっぱり、夢中になっている瞬間そのものが、その一瞬の幸せを味わっているということこそが、もう全てのゴールでもあるよなぁ、と思うのです。

 

ひとりひとりへの、力強い肯定と応援がこもった小説でした。





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