イヴの時間・劇場版:感想【神様は自分の姿に似せて人間を作った】

 

イヴの時間:もともとはTVシリーズだったらしいけど

最近「漫画系」じゃないアニメが苦手になってきた。
絵が苦手
あの独特のしゃべりが苦手。
もしかしたらエヴァでさえ苦手になるような勢い。
ジブリも最近苦手な作品もある。

なので、お借りしたこのブルーレイも、なんとなく後回しにして「おそ松さん」を見てた。
意を決して(笑)見てみると・・・

 

イヴの時間:静かで、やさしくて、でもやっぱり現代風で。

人型アンドロイドが普及した未来。なんていう設定からして「あ~実写だったらみるのに」って感じ。
おまけにデスクトップでつくった独特の閉塞感あふれる絵柄。影のライン。
これが苦手なんだよな~なんて考えてたのは最初だけで。

どんな苦手なディティールがちりばめられていても、お話の求心力にはかなわなかった。

「イヴの時間」これ、アニメだろうが漫画だろうが映画だろうが小説だろうがきっと面白いはず。

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イヴの時間:あたらしいことはあまりないけど

神様が自らの姿をまねて人間を作った。
創造主は自分の姿が好きなのか?それとも愛情を持ちやすいのか?
もしかしたら、同じ姿をした「自分よりも下」を作りたがるのか。

ロボットを人型にする意味はセクシャルなもの以外に思い浮かばないんだけど(笑)
性的満足を得るのに、人間同士のコミュニケーションは必要なんだけど、それは嫌で、快感だけを得たい。そんなテーマの映画に「空気人形」や「フィギアなあなた」がある。

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イヴの時間では、草食時代のロボットらしく(笑)「情」の部分がクローズアップされる。

頑張って努力して才能を培ってきた人間と、それを簡単にプログラムして超えてゆくロボット。人間に生まれるのはジェラシーと妬み。

うまく口に出せない、愛情表現ができない人間とちがい、きちんと計算して相手をおもんばかる(感情推移をデータ出来るから?)ロボット。人間にうまれるのは怒りと恐怖心。

 

イヴの時間:命令という快楽は恐怖心を抑えてくれる

私たち人間が、自らの素晴らしさを誇示するために、自らの世界を完璧にするために、完璧なサポーター「ロボット」を作り上げる。
ところが完璧すぎるサポーターの存在は、不完全な人間を「失格」させる。
実際あと数十年で「ロボットにとって代われる仕事」がたくさんあるという。

そこで意味を持つのが「絶対服従」と「徹底した差別主義」だ。これからの我が国のように。

絶対に逆らえないものに対して、横暴になる人間。
でも、絶対に逆らえないロボットは人間を憐れみ始める。

 

自分にそっくりな姿の、自分以上の能力を持つ者。
それを絶対服従させる世界。
歪みはどんどん広くなるだろう。

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イヴの時間:いきなりあっけらかんとした楽観主義

ところがそれをこの作品は、あっけらかんとした「理想主義」に転化する。
そーはいってもさ、なんとかうまくやってくんじゃない?と

おいおいって突っ込みをいれたくなる。そんな簡単なことでいいの?って。

でもさ、世の中を好転させたり、状況をオセロのように黒から白へさっと変えるのは、人間のもつこういう「楽観的な視点」かもしれないな。
状況を分析せずに、「なんとなくうまくいくんじゃ?」って答えを出すことはきっとロボットにはできないはず。そういうオチなのかもな。

 

ただ、白から黒へも、さっと変わってしまうのが人間だ。

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