こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
昨日の夜、ちびまる子ちゃんの作家、さくらももこさんが乳がんで亡くなっていたというニュースが飛び込んできました。
53歳。同い年。
僕らはもう「死にゆく者」側の人なのか?と。
ご冥福をお祈りします。
サザエさんの虚構、もしくは戦後ノスタルジーがどこか嘘っぽく、偽善ぽく感じるのに対して、ちびまる子ちゃんで描かれる子供時代は自分と全く同じで。
- めんどくささとの戦い
- 日常の気持ちの上がり下がり
- TVを中心とした話題
そうそう、って思うことばかりでした。
うちにはおじいちゃんおばあちゃんがいなかったから、少し違うけど。
夜のTVはナイターと歌番組、子供向けアニメがしのぎを削っていたし、平和だったし。
アイドル?というか若い歌手たちは憧れではあったけど、生の姿を見ることはない「夢」のような存在で。
TVの影響力は絶大で、深夜映画にハマった。
日本語吹き替えの映画をたくさん見た。
学校では少ない仲良しと一緒に、困ったり笑ったり。
かと思えば怖い妄想で眠れなくなったり。
何よりちびまる子ちゃんと僕の共通点は「一生懸命ズルをする」というところ。
後から考えたら、普通に努力していた方がラクだったことも、頭を使って(バカなりに)ズルを考えて、その実行に全力を注ぐ。
- 宿題をサボる
- 失敗を隠す
- テストの点数をごまかす
- うまい具合にだます
- 遅くなった言い訳をする
こんなつまんない事で脳みそを使って日々を過ごしていた。
でも絶好の脳トレだった気がする(笑)。
体の弱い子、能天気な子、学級委員、近所の変わったおじさん。
まる子の住む街に住んでいる人たちは、多かれ少なかれ変なカタチをしている。
その「変」は「個性」として普通にそこにある。思えば心が豊かな時代。
高度成長期っていう歴史上の時代ではモーレツ!な印象だけど、適当な人、適当な親、それぞれに存在していた。
人口もそれほど多くなく、建設中の空き地はたくさんあって、遊び場には事欠かなかった。
連絡がつかなくて待ち合わせで会えなかったりすることもしょっちゅうだし、何ごとも「予定通りにいかない」というのを叩き込まれた。
小学生だったまる子や僕らもやがて大人になっていく。
電話は子機が発明され、家の中の自室で話せるようになり、留守番電話に要件は入るようになり、会社にいなくてもポケベルで連絡が取れるようになり、携帯電話でどこにいても話せるようになり…。
僕らは個人としてバラバラになっていったけど、実は社会と「はなればなれに」なれなくなった。
いつどこにいても宇宙からGPSで見張られてるようになった。
時代は変わり、人は死ぬ。
物語はいつか終わりを迎える。
とてもさみしいし、悲しい。
【704号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2018
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