とんちと若者【夢の中で泣いたのはいつ?】日々は希望と絶望とその他の短編でできている

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さて、とんちピクルスライブ。

もう10年くらい前かな?もっと前か。
オークラ劇場という成人向け映画館があって、僕はそこが好きだった。
ピンク映画もだけど、その場所が好きだった。
人生の終盤のおじいちゃん達が一日中いれる場所。
優しい空間。

そこでとんちさんのライブを見た。
福岡を舞台にしたピンク映画のイベントで。
多分とんちさんも出てたんじゃないかな?

その時初めて

夏の終わり 大粒の雨 海岸沿いに車走らせ
夕暮れまでは探すな「答え」
夕暮れまでは探すな「答え」

という歌を聞いて。

ものすごい感動して。
以来、日本語のラップはとんちさんがナンバーワンスターだった。
ライブを見たのはそれから数回。
でもあちこちですれ違っていた。

この日は「とんちと若者」というコンセプトだったのに、僕という同級生が混じってしまった。
申し訳ない気持ちでいっぱい。

 

久しぶりに見たとんちさんは素晴らしく。
深みを増してて、人生の悲しいところに触れる。
心の中にある重たい石の裏側にいる、小さな虫の気持ちにシンクロするようなゾワゾワを感じた。

かっこいい!!

 

とんちさんのあとをつなげるのが「森脇ひとみ」さん。

人形劇をやったり、ユニットをやったり。
いろんな彼女を見たけど、いつも「この世界にいない感じ」だ。
そこにいるのに、いない。
gigiの赤いカーテンのせいかもしれないけど。

今回は秋がテーマで。
手のひらからこぼれるような言葉と、床に散らばった時の心地よい衝突音だけで出来たような歌をポツポツと、しっかりと歌った。

自分自身をクリエイトする時、クリエイターとしての自分は、演者としての自分を把握しなきゃいけないんだけど、それがすごいよくわかってる感じ。

世界が小さく、ブレない。確信犯。

新しい試みをし続ける旅人。

 

gigiはいつも、すごい深くて香り高いイベントをしてくれる。
出ることは光栄の極みだ。選ばれないと出れない。

僕もいろんな形で参加できることを嬉しく思ってる。いろんな形でやるからギリギリ福岡の音楽シーンのどこかにいられるんだと思う。

 

 

この夜は、特別楽しいことがあった。

写真家のお友達と会えた。
それも写真の現場や、ママとしての現場じゃなく。
音楽の現場で。

すごい素敵な、「愛情と批評の間」の写真をとる人で
感情的でもあり、研究者のようでもある。

本当にすごい好き。

写真は映らない美しさがあるから、とある人は歌った。
その「写真には映らない美しさ」が、トリミングされた写真の外にあることがわかる写真。

ある意味写真を愛してるんだけど、写真に取り込まれていない。
そのスタンディングポジションがすごく好き。

そんな彼女が、ゆらゆら揺れてる。

身体中で音楽を感じてたみたい。
そういう姿を見ると本当に嬉しいし、僕が何かをしたわけでないんだけどそんな「場」を共有できたことが嬉しい。

「この瞬間が素敵すぎてもう消えたい」

そんな素直な思いを口に出してくれる。
そんな気持ちで音楽に接してくれる。
そんな時「音楽は魔法だ」と思える。

 

素敵な夜。
こんな夜が心にかけらを残していくから、僕らは嬉しくも悲しくもなる。
日々の降り積もってゆくトラジコメディを乗り切ることができる。

 

【609号室】ガーリーおじさんはまったく役に立たない2017





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