グレイテスト・ショーマン:感想【できる人ができる限りのパフォーマンスをする主力級映画】

 

グレイテスト・ショーマン:外しようがない娯楽大作

19世紀。P.T.バーナムは<ショービジネス>の概念を生み出した男。その伝記?華道家はわからないけど。

まあ、できる俳優陣、できるスタッフが持てる力を爆発させたらこうなるよね!っていう「外さない映画」だ。ミュージカルブームでもあるし。

バーナムをヒュー・ジャックマンが、パートナーのフィリップをザック・エフロンが演じる。二人とも本当に素晴らしいし、音楽を手がけるのは、『ラ・ラ・ランド』で歌曲賞を受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビ。

外しようがないでしょ。
生きるエネルギーとポジティブに溢れた傑作。
だからこそ、「いじいじしたところ」がなくて、ちょっとつらいところもある。

ブライテスト過ぎて(笑)

誰もが“オンリーワンになれる場所”をエンターテインメントの世界に作り出し、人々の人生を勇気と希望で照らした実在の人物だ。そんなバーナムを支えたのは、どんな時も彼の味方であり続けた幼なじみの妻チャリティ。彼女の愛を心の糧に、仲間たちの友情を原動力に、バ ーナムはショーの成功に向かって、ひたむきに歩む。

と言う説明文どおり、超弩級のエンターテインメントショー。

 

グレイテスト・ショーマン:ショービジネスは見世物から始まる

だからこそ描かれる「人種、身分の違い」とか「フリークス」的な切り方が愛おしい。
上流階級のお坊ちゃんが空中ブランコの娘に恋をしたんだけど、人様の視線でつないでいた手を離してしまったりするところとか。

嫌味なく、深刻にならずにさらりとよく。描けてた。

フリークスと呼ばれる人たちも、人種も関係なく「平等にステージに上げる」勇気は、19世紀当時どれほどだったろうか?

見世物小屋や小人プロレスの世界はどんどんリアルから離れていくこの頃、あの人たちはどうしてるんだろうか?

自分とは違う人達を奇異な目で見て、そのうちにその人たちのすごいパフォーマンスに声をあげて喜ぶ。自分たちよりも「下の生き物」だと思って嘲笑っていたのに、ショーを楽しんでいる。

その光景が描くのは「プロフェッショナル」の素晴らしさ。ニセモノも本物も関係ない。人を喜ばせるための「プロフェッショナルな技」

 

グレイテスト・ショーマン:復讐するは我にありは失敗する

貧しい出身のバーナムは、上流の娘に恋をして、結婚する。
「変わらない豊かな世界」を彼女に約束してるから、絶対にお金持ちになってやる!と爪先立って。

彼にとって人生は「復讐」なんだと思う。

「いつかきっと、あいつらを見返してやる」と言う思い。「自分もいつか本物になってやる」と言う執着。

とても醜悪で。

でも人の弱いところをすごくよく演じてて「わかるわかる」って言いたくなる。

そう。「復讐に支配された人生」って本当、醜悪。でもとらわれてしまうことが多い。

 

グレイテスト・ショーマン:恋は盲目で真実

勢いあげでどーんとしまくる映画の中での一番の見せ場は

  • 空中ブランコの娘とお坊ちゃんの恋愛シーン
  • 悲しみを抱いて愛を手にれようとする美しき本物のミューズ

の二つ。

空中ブランコの娘のゼンデイヤ。最高。そりゃ恋に落ちるやろって感じ。二人のシーンが一番かっこよかった。運命なんてカンケーねーぜ!と熱くなる男と、クールな諦念を語るジプシーガール。
美しいたらありゃしない。

 

ヨーロッパ一の美声の歌手ジェニー・リンドも、暗い過去からの復讐に人生を捧げて「もっともっと、まだ足りない」と登って行く。
彼女が同じく復讐を願うバーナムに惹かれていくのも無理はない。

 

眩しく輝くものを手に入れようとすると、その陰に隠れたものに気がつけずに転ぶ。
その教訓めいた部分が、少しだけハナにつく映画でもあるかな?。

でも大スクリーンで見るべき映画。
ザ・娯楽映画

素晴らしい歌の数々。

 

この記事を書いたのは

【705号室】映画見聞録~映画が大好き~2018





【ブログアパート:私の人生、私のもの】ってなに?

ここはブログアパート。年齢も性別も、職業もちがう人たちが、それぞれに思うこと、すごす毎日を書いてくれています。 「映画を見て面白かった」「ペットとの毎日」「ニュースを読んでおもうこと」「趣味のお話」…。
色合いの違う毎日が、風合いの違う感性が 折り重なって、思いもしなかった光景をみせてくれます。

ブログアパート「私の人生、私のもの」よんでくれてありがとう。
FACEBOOKページをフォローしていただけるとうれしい。
新しい記事をお届けします。

>>>FACEBOOKページはこちら





こちらの記事も読まれています

セブンシスターズ:感想【母は子供のためになんでもやる】... https://youtu.be/h3XW8cTUpY8   セブンシスターズ:原題はWhat Happend to Monday 世界的な人口過多を受けて、大量に作れる「遺伝子操...
スターウォーズ 最後のジェダイ【苦笑連続】でもね、気持ちはわかる... 僕はスターウォーズのファンではないです。 人間関係も相関もわからない。 でも前作の(あ、全前作か)フォースの覚醒がすんごい面白かったから、まあ、期待してみるよね。 http://myli...
シドニーホールの失踪:感想【芸術が人を殺す】誰にも言えないことを抱えて生きる... https://youtu.be/7HIBeTGrIU8   シドニーホールの失踪:静かに殴りかかる映画 いやあ、もう。完敗。 てっきりベストセラー原作の映画化かと思った。(だと...
聖なる鹿殺し:感想【今年度ナンバーワン!まだまだ映画は芸術でいられる】物語展開、... https://youtu.be/KIbzpjS4GaQ 聖なる鹿殺し:圧倒的な粘着画像・静かで過剰なところのない演技 カンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞した『聖なる鹿殺し/ キリング・オブ・ア・セ...
ゆれる人魚:感想【80sの可愛らしさとPOPを2015年にリマスターした】... https://youtu.be/PZXzND5LEXU ゆれる人魚:こんなにも愛らしいクリーチャーミュージカルがあっただろうか? いやあ予告編を見て、即座に手帳に丸印を書いた。 そのくらいハー...
女は二度決断する:感想【一点の曇りもない人生をあなたは送っていますか?】... https://youtu.be/t_9rvz7IvZ4   女は二度決断する:これは映画。だからこそ響く。 ドイツ警察戦後最大の失態と言われる、ネオナチによる連続テロ事件に発想を...
エヴォリューション(Evolution):感想【ゾゾゾっと怖い軟体生物のまぐわい... https://youtu.be/0W56FeyoVSM エヴォリューション:久々に気持ちの悪い映画だ! 少年と女性しかいない、 人里離れた島に母親と暮らす10歳の二コラ。 ある日海の底に...
テルマ:感想【北欧ホラーのエグさも、切なさも詰め込んだ快作】自分の「好き」だけ守... https://youtu.be/AhVB_k5o_9s テルマ:抑圧と解放を描く青春ラブストーリー 冒頭から白い世界。氷の世界。 音のない世界の圧迫感と、氷に閉じ込められた魚達。 HAN...
メアリーの総て:感想【フランケンシュタインを描いた女性の話】エルファニングの作品... https://youtu.be/DYCwe01sQwM   メアリーの総て:1818年に出版された「フランケンシュタイン」の作者メアリー・シェリーの伝記映画 今からちょうど200...
はじまりはヒップホップ:感想【ぼくたちの未来がそこに】... https://youtu.be/7OdDlNHR4oI   はじまりはヒップホップ:人それぞれに語るべき人生はあるけど、語らなくてもいい ニュージーランドに在住する平均年齢83歳...