こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
昨日今日と二日間。福岡では「博多どんたく」が開催されました。
なぜだか、どこからが多くの人がゆらゆらと溢れ出してくるこのお祭り。
街のいろんなところで音楽やらダンスやらが披露されてる。
爆音でビル街に響き渡る音楽より、目の前で弾かれる弦の音の方が似合うお祭りかも。
鮫肌尻子とダイナマイトが「ソラリア演舞台」と「新天町演舞台」に現れるというので見に行った。
最近の遊びすぎ激務で、出かけた時点から体調悪く、頭に血が上ってこないような。
モノクロームシティ。ヒエェ。倒れそう。
休み休み会場へ行くと。
じょんがら三味線隊が演奏していた。
そこに、道に迷ったチェブラーシュカのように彼らはいた。
ドラムではなくカホンでのセット。
2曲。
ぐるりと年配の方々に囲まれた尻子達。
なかなか見ない光景。
やったのは
- LIVE IN HATATA
- 火曜日のギグ
の2曲。
ハキハキと喋るお姉さんの紹介に続いて、歌いだす。
後ろから見た感じ。すごい。
尻子が博多にやってきた時のことを歌った「リブイン博多」は、いい選曲だと思う。楽器の音が小さすぎて笑う。
尻子はきちんと伝える。
手拍子が表!
すごく楽しそうなおじいちゃんおばあちゃんもいた。
2局目の「火曜日のギグ」は、「負けたことのある人」にはぐっと響く歌。
ソラリアのキラキラした光と、大勢の聴衆と通行人の中で「誰も見てないはぐれものの夜」の歌を歌う。
涙が出る。
かっこいだけが全てじゃないと歌う彼女たちは、猛烈にかっこいいんだけど。
「後で新天町にも出ますんで!」
と言い残し、ステージを去る。
僕はとにかく立ってられないほど疲れていたんだけど、泣いて心がすっきりした。
そのあと肉を食べて少し回復した。
さて。次は新天町。
ドラムで、エレキだ。
紙芝居もちゃんとある。
いつもの鮫肌尻子とダイナマイトだ。
客席には次の「総踊り」を心待ちにするおじいちゃんおばあちゃん。
とはいえ、ローリングストーンズくらいの方々。
つまりはロックンロール世代。
すごく騒いでたおじいちゃんもいたし、うるさいねぇ〜というおばさんもいた。
これこそがロックンロールよね。
好かれたり、嫌われたりしながら、やりたいことをやる。
アビーちゃんもマイクを口に入れ叫ぶ。
ウェットンがステージにあがれるかすご心配だったけど(笑)よかった。
名付けるなら「黄金の騒音」だ。鮫肌尻子とダイナマイトは。
ダイナマイトがたくさん集まったダイナマイツではなくて、全員揃って初めて「ダイナマイト」になるんじゃないかなぁ、なんて深読みしすぎのおっさんだ。
ステージの下に小さな女の子がいた。
ロックンロールを初めて見たんじゃないかな?
きっと、平成のその次の時代のロックンロールの申し子になるだろう。
音楽は止み、バンドは去っていく。
尻子たちにとってもはや博多は「やってきた街」なのかもしれないね。文字通り日本中を駆け巡る四人組。
たった一つのことをやり続けてるからこそ見える景色があると思う。
そのおかげで見れなかった景色も山のようにあるんだろうけど。
尻子たちには、どんな景色が見えてるんだろう。
やめちゃう人も、いなくなった人もいる。
僕は「やり続けて見える景色」を手放して、「いろいろやるから見えるもの」を手に入れたけど、尻子たちにはどんどん先の先まで行って欲しい。
日本中の「負けたことがる」人たちに歌を届けるために。
ロックンロールは誰彼構わず取り憑いてくるんじゃないのかもしれない。
「こいつなら、命を捧げるだろう」と思うやつらに取り憑くのかも。
僕のように勝手に思い込んで、彼らを応援する馬鹿たちが日本中にいると思う。
鮫肌尻子とダイナマイトが革命を起こすのか?
それとも僕らが革命を起こすのか?
大観衆の前の彼女たちも、小さな小屋の彼女たちも全くもってかっこいい。
【704号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2018
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