身を削るような芸術を【萠珈2デイズから考える個人の存在】

こんばんは。ブログ管理人のサニーです。

土曜日と日曜日。二日続けて萠珈のライブを見ました。
土曜日はお客さんとして、日曜日は対バンとして。

「6月の雨に全部流してしまうぜバイバイ」っていう太宰の未完の作品からインスパイアされたらしい「グッドバイ」をはじめ、じめじめとした肌触りの曲と、労働という避けられない事象をさまざまな角度から検証したブルース(フォーマットはまるでブルースではない笑)を歌った。

一見「音楽ってのは音を楽しむことだよ〜」というものから100万光年離れたところで鳴ってる歌なんだけど、なぜだか「楽しみ」を感じる。

ギターの開放弦を「ざーん」と鳴らしてチューニングするところから始まり、ブルーなギターが「じゃりっ」とした和音や聞きなれないコード進行をならすとき、それがPAを通して増幅されるとき、とても楽しいきもちになる。

彼女のうたには、言葉にはビートがある。
ぼんやりとした風景や気持ちを鋭い刀で「面取り」するかのように余分なものを捨てながら、美しい形に、もしくは醜い形にする。

 

私はこう思う!
私はこうなりたい!
私はこういうのが嫌いだ!

そういう歌はたくさんあるし、その人個人をさらけ出して歌うことで心に響く。
高橋プランクトンのように「歌そのもの」が彼。それはほんとうに素晴らしい。

 

でも萠珈のうたは少し違う。

地べたにへたり込んで、世界を見る。観察する。
文学に触れ、文化に触れて感情を乱す。
恋をする。
そのうえで自分の気持ちの湧きどころはどこなんだろう?と分析していく。

その工程がとてもおもしろい。

 

萠珈の歌を聴きながら1年半くらいな?
山のように大作と佳作を生み出し続けて、彼女はどんどん骨と皮になっていく。
鶴の恩返しのように。
自分の肉体を削りながら作品を作る。

そのつど、作風?は変わる。たぶんライブを見た時期だけで判断すると、次に会うと「え?こんな感じだったけけ?」ってなると思う。よく見てる僕でも、1〜2ヶ月期間が空くと変わってる(笑)

土曜日は通常の「ライブ」だったので、悪魔に名前をつけて祓うくだりもあった。
観客席にすっと降りていくときの客席の緊張感が面白い。
他の人を見に来たお客さんが「え?なにがはじまるの?悪魔?え?」てなる。
これも彼女なりの「広報活動」なんだろうね。

 

 

歌を聴いて、お仕事に戻る(笑)

 

日曜日はオープンマイク。
出演者がチャージを払って短い時間で2〜3曲やる。
ぼくもそれにエントリーした。

i&iはまえにJAZZしばりのライブで呼んでもらえたところ。
今回はオリジナル3曲で攻めた。

CDのプロモーションとして(全く売れなかったけど笑)「スカンジナビア」
芸術を守る戦いのためのファンファーレ「ビューティフル」
エルサレムへのアメリカ大使館に抗議する「速達」の三本。

萠珈は前日同様ジメジメした三曲。

オープンマイクっていうのは、その店のなじみのお客さんがほとんど。
和気藹々としたムード。
そこにオリジナルを持って勝負しにいくのはリスキーだけど楽しい。完全アウェイだからなんでもできる。

ウクレレ漫談からJAZZ、ハマショーまでバラエティ感満載のなか、萠珈はいつものように淡々と、ぼくはいつものように力が入りまくる。つまりいつもどおりやれた(笑)
そうそうEBTGのカバーとか聞けた。すごい!初めて見た。

 

楽しい雰囲気、ざわざわとしたゆるくて暖かい瞬間が一変して、シーンと静まり返る瞬間が好きで好きでたまらない(笑)だから同じイベントに呼ばれなくなるんだろうね(笑)
でも僕にとって、歌は「いま言いたいこと」を堂々と言うものになってる。
ものがたりに紛れ込ませもするし、直接怒りをぶちまけることもある。

今回の三曲はすごくよくできた。演奏がじゃないよ(笑)存在が。

 

レギュラー陣に混じって、新参者ふたりで参加したオープンマイク。
いろいろお話しもできた。

本番終了後のセッションタイムにも参加させてもらった。
言葉ではないコミュニケーション。

 

音楽の、創作の話はほんとうにたのしい。
いろんなジャンルの人の「創作」「芸術」についての話をしたいなぁ。
直接的な「創作」ではなくて、仕事のシステムとか毎日の暮らし方とかまで、その人が生きて「作り出しているもの」はすべて創作だと思ってる。

 

 

個人が個人でいるためには「創作」をおすすめする。
どんな人の影響を受けていようが、つまらない学校教育の支配下であろうが、個人が「自分の思ってることを形にする」というのはとてもいいこと。

「同じでーす」と便宜上言ったとしても、決して同じじゃない。

君と僕と、他の人たちは全員同じじゃない。個人だ。

10人の団体ではなくて「1+1+1+1…。」だ。
4人家族ではなくて「1+1+1+1…。」だ。

 

まとまらずに生きていくためには個人の創作を。
まずはアートに触れることからはじめるべき。見よう見まねでも習い事でも、見るだけでもいい。
そしてそのとき湧き上がった感情の出処をさぐる。
そこに「個人」は隠れている。

 

ひっぺがそう。個人を。

 

SSWおじさんにならないように気をつけてるんだけど鬱陶しいオヤジと思われてるかもしれん(笑)でもさ、感じたことは伝えなくちゃね。

 

【704号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2018

 





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