プーと大人になった僕:ディズニー映画は嫌いだけど、プーは別格
クマのプーさん。
ちっちゃな脳みそのプーが僕をなかす理由は以前記事に書いた。
予告編を見た時から
「あ、これ絶対やばいやつやん」
と思った。
原作のプーは「イノセントの喪失」が描かれている。
ただただ楽しかった日々が「責任」という化け物に飲み込まれて行く。
それは誰にでもやってくる悲劇。
「何もしない日々」の終焉。大人の言う化け物になっていかなきゃいけないんだけど、まだなりたくないって言う「ピーターパンシンドローム的」な。
この映画は「クマのプーさん」のその後の話。
誰も知りたくない、エンドロールの後の話。
映画は100エーカーの森にお別れするシーンから始まる。
と言うことは、一番やばいシーンから(笑)
スタートから号泣だ(笑)
ま、だからその後も泣きツボが浅い浅い(笑)
頭痛くなるくらい泣きました。
プーと大人になった僕:あらすじはこんな感じ(適当すぎ)
大人になったクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)は会社の赤字部門にいる。
来る日も来る日も「経費削減」を考えてる。
会社からは厳しいノルマを課せられ、仲間を切り捨てなければならないかもしれない。
100エーカーの森でみんなを笑わせたり勇気付けたりした頃の彼とは違って、笑ったことすらない。
娘や妻との週末の約束さえ守れない。
「家族のために戦ってるのに」
あの頃、森のみんなのために楽しいことを考えたのと思考は同じ。
でも今は、顔をあわせる時間すらない。
こんな悲惨で、よくある大人になってるなんて!
夢が打ち砕かれる様だ。
公園のベンチにがっくりと座り込むクリストファーロビンの前に、クマのプーが現れる。
プーと大人になった僕:本当に大切なものはなに?
「何もしないことが、最高のことにつながる」と言う禅問答の様でもあり哲学的な言葉を真ん中に置いて物語は進む。仕事は僕らを生かそうとし、また、殺そうともする。
システマチックにやることで無駄を省き、効率化を図る。
数字を出し合い、検証する。
細部へ、細部へと目は向いてゆく。
でも、人生でそれはやるべきことだったのか?
子供のままではいられないにしても、誰もがある時「自分自身の100エーカーの森」に戻ることが必要なんじゃないか?
映画は
「仕事なんて人生を殺すから、楽しく生きる方にシフトしよう」
とは言ってない。
考え方を変えるには「何もしない」って言うのも重要って言うビジネスについての教訓にもなってる。
プーとその仲間は、クリストファーロビンとまた会える様になったとしても、ずっと森にいるはず。
クリストファーロビンがいないまま過ごした数十年と同じ様に。
そしてクリストファーロビンもまた、大人の社会で働き、家族を養い、年をとって行くはず。
時々は100エーカーの森に休暇を楽しみにくるだろうけど。
この映画は「無垢の喪失を描いた」原作から「無垢は無くなってはいなかった」と言う現実のファンタジーを描き出してくれた。
プーと大人になった僕:成長するってことは、やり直しする勇気を持つってこと
クマのプーは子供だ。
必要以上に空気を読んだりしない。
クリストファーロビンが仕事でピリピリしてても「窓から見えたものの名前を言うゲーム」をやったりする。
僕らにも覚えがあるだろう。
「ちょっと静かにしてくれないか!!」と子供に腹をたてるときが。
プーは少しづつ、声を小さくする。
僕らは子供たちが声をなくすまで、叱りつける。それは愛情がないからじゃなく、余裕がないからだ。
余裕のなさで会社は人員削減にしか目がいかず
余裕のなさでクリストファーロビンは家族とちぐはぐで
余裕のなさで急いで移動して
余裕のなさで大きな声を上げてしまう
余裕のないときは「余裕がないこと」に気がつけ無くなってしまうことがある。必死だから。
でも失敗や壊れかけた関係を修復することはできる。
クリストファーロビンは自分の心の中の100エーカーの森を可視化できた。
余裕のあった時代、「何もしなかった」時代のあった場所を見つけることができた。
僕らも余裕のなさからくる失敗を、なんどもやり直すことができるはず。
その場所を見つければ。
プーと大人になった僕:吹き替えが話題だけど、英語のニュアンスを聞いてほしい
日本語吹き替えの方が多く放映されてる。
プーは子供のものだ、と思割れてるかもしれない。
でも
目が回る様なアクションがあるわけでもないし、セリフも早くないから、
プーたちぬいぐるみのセリフだけでも、英語で聞いてほしいなと思った。
日本語を話すユアンマクレガーはもう、耐えられない(笑)
アニメーションとかキャラクターものは吹き替えでもいいかもねと思っていたけど、字幕を見ながら耳で英語を聞くと、単語のニュアンスの違いに気がついたりする。
何しろリアルだ。
イギリスと日本の文化の違いはあちこちにあるし。
日本語字幕が100%ではないって言うのを感じるのも楽しかった。
特にプーの言うことは、簡単だけど深い。
ぜひ英語で聞いてほしい。
そんな、難しくないから。
プーと大人になった僕:アニメーションも最高だけど、ここでのプーは原作の挿絵のまんま
クマのプーはアニメーションが一般的だけど、当然原作本がある。
こちらの挿絵のキャラクターに、映画「プーと大人になった僕」はそっくり。その再現度に深い愛情を感じる。
かわいい、と言う大人目線ではなく、文学として成り立った「無垢」な姿。英国の香り溢れるアーネスト・ハワード・シェパードの描いた挿絵のまんま。
なんども読んだあの本のまま。
ちょっとボロい感じ。
蜂蜜のついた手。
森の仲間も、そのまんま。
ぜひ劇場で!
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