アンダー・ザ・シルバーレイク:謎解き探偵は下半身がゆるくてホームレス寸前
いやあ。久々ですよ。頭グッチャな映画。
リンチっぽいとか、ダークサイドオブ「ララランド」とか色々言われてたこの作品。
見に行きたいと思っていても、早朝と夜中しかかかってない。
なんとか時間を作って終了時間が12時を超える回を見てきました。
冒頭から古めかしくゴージャスなストリングスが轟々と鳴り響く。
ハリウッド映画への偏愛や、失われた天使ことロスアンゼルスの眩暈に満ちた風景とムード。
リンチが昔、アメリカのダークサイドを切り取られた耳で語り始めたように、アンダー・ザ・シルバーレイクではいきなり動物が空から降ってきて、べしゃんと潰れる。血みどろの顔で主人公を見上げる。
え?
という気持ちが湧いて、そこからはぐねぐね回ったジェットコースターが、ジリジリと上がっていくばかり。
アンダー・ザ・シルバーレイク:あらすじは序盤は定番
本作の主人公・サム(アンドリュー・ガーフィールド)は目が虚ろだ。「犬殺しに気をつけろ!」という落書きを一生懸命消そうとしてるシーンなんで、本当素晴らしい。
彼はそのほかのあらゆる人と同じように「大物になりたい」という漠然としたアメリカンドリームに取り憑かれている。が、家賃を滞納し、追い出される可能性も。その日暮らしの落伍者だ。
まあ、素晴らしいアパートに住んでるのも謎だけどね。その隣のトップレスのおばさんも謎。
画面に「謎」が多すぎて頭がズキズキしてくる。
その痛みを癒してくれる(?)のが、ハリウッドかわい子ちゃん達。
まあ、本当にかわいい、ゆるい体型、露出も高い。
でも生きてる感はあまりない。ドールのようだ。
サムの隣に引っ越してきたサラ(ライリー・キーオ:エルヴィスのお孫さん!!)に一目惚れ。
そりゃ、スーパーブロンドやもんね。
しかも部屋に誘われて、いい感じ。
ハアハア言ってる(笑)
これからって時にサラのルームメイトが帰ってきてサムは渋々帰宅する。
でもさ、明らかにおかしいんよ。ハロウィンでもないのに海賊ファッションの男が普通にソファに座ってるんよ。
翌日サラの部屋を訪ねるともぬけの殻。
部屋に忍び込んで見ると、お人形セットの箱とバイブレータが。この辺のゲスな感じが小気味いい。
この後、彼女の行方を探すんだけど、シルバーレイクという街は一筋縄ではない。
マルホランドドライブほど放ったらかしではなく、一応筋の通った探偵ごっこは続く。
謎解きはかなり定番で。
途中で死んでくのも定番で。
そう中盤までは「定番」を踏みながら、映画に飽きさせないようにしてて、終わりに向かって加速していく。
アンダー・ザ・シルバーレイク:映画、漫画、箱入り朝食の歴史はアメリカの歴史?
「あのロサンゼルスの丘に建っている屋敷の中では、一体何が起きているのだろうか?」
監督のそういう考えがベースになっているという。
パーティ。
女の子。
薬物。宗教。
バンド。
ライブ。
パーティパーティ。
退廃的で刺激的で不道徳なものが「文化」だと呼べる。
常識や法律の範囲内で「文化を楽しんでる」ような気になってる僕らに、ばーかばーかと言ってるような映画。
そして全てのものは「くそ」だ!というシーンがたくさん。
僕らの愛する、心を震わせてきたロックンロールや映画は、誰かの作ったまがい物だ!なんていうパンク精神あふれるエピソードも最高。
グロさをポップに振り切る為の技をガンガン披露する。
辻褄を考えるより、胸のすくシーンを飲み込めたら、きっと忘れらえない映画になる。
女は「お供え物」だよ。
貧乏人はのたれ死ねよ。
強烈な当て擦りで胸が痛くなる。
アンダー・ザ・シルバーレイク:それにしてもかわいいガール達
パーティに、シークレットライブに。
虚ろなかわい子ちゃん達が集う。
色とりどりの衣装。
どこかへ浮かび上がろうと息も絶え絶えなんだけど、きっと身体中はヘロインコケインでボロボロ。
ゆらゆらと、よたよたとアスファルトを歩く。
ああ、失われた天使の街だなぁ。
2時間を軽く超えるこの映画が、アニメと女子高生映画に囲まれてシネコンで上映されることの心地よさ。
オリジナルの脚本で、わかりやすい感動もなく、スターも出ていない個人的な映画を、しっかりとした予算をかけて映画化するアメリカという国に、クソ文化の日本は一生家畜扱いだろうなぁ。
いい映画とは一体なんだろう?
やはり歴史の重みなんだろうか?その業界を夢見て、叶わなかった人たちの怨念や諦念やジェラシーの厚みがアメリカ映画界を支えてるんだろうなぁ。
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