こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
いつものように(笑)悩んでいるんだけど(はいはい、飽きましたなんて言わないでくれ!)。
先日書いた「人前で歌うということ」の続編というか、書いた後にあったことを少し。
ブローインでのライブ。ここは月に一回、自分をさらけ出して勝負するところ。
今日は「自分の今思ってること」を発表するような気持ちで歌った。
直前になって曲を変えたりすることなく。
(割とその日のお客さんに受けがいいような曲に急遽変えて滑ることがあるのですよ)
初めてのお客様が多かったので名刺がわりに「スカンジナビア」という曲を。
ソロアルバム「96エーカーの森」にも入ってて大好きな曲。
なぜ好きかっていうと、ギターがすごく気持ちいいから(笑)
wikiを見ながら書いた歌詞。針葉樹はないんじゃないか?とかつっこまれたけど。
森の奥に麻薬患者が入院する?とかホスピス?とかいろいろ言われたけど、それは歌を聴いた人のものだからあえて限定はしないです。
フィヨルドに囲まれ
畜肉を食し
凍った手袋
毛皮の帽子
血がにじむ指先
ごつごつの木の根
オーロラに群がる
金銀の虫達
麻薬を携えて
療養所についた
鉄の扉閉まる
白い夜が包む
スカンジナビア
スカンジナビア
針葉樹の涙
グラスの中にある
入り江の奥深く
きらりと光る
バイキングの船に
赤毛の娘達
ケルトの奴隷達
ノドを裂かれる
花束を隠して
彼女は合いに来た
鉄の扉開く
短い夜を往く
スカンジナビア
スカンジナビア
二曲目に「白いブラウス」。
短編映画を意識した作品。おとなっぽいかな(笑)
彼女は白いブラウスをもって
蒸気に犯された僕の店にきた
ブラウスの袖口のシミを指差して
物憂げな瞳を僕に合わせた
このシミは消せますか このシミは落とせますか
ケミカルな呪文と丁寧な技で
袖口のシミを綺麗に消した
受け取る彼女の指先に触れて
胸の奥にさざ波がたった
楽しみはなくはない
悲しみはなにもないけど
車が走り去り 光をはじき返して
僕はまぶしくて目をつぶった
ある雨の夜に彼女はやってきて
コートを脱いで背中を向けた
そこには真っ黒の陰が動いてた
静かな口調で彼女はつぶやいた
このシミは消せますか このシミは落とせますか
灯りを落とすから こちらで脱いでください
僕はまぶしくて目をつぶった
彼女はそれからこの店にこない
あの夜の事はもう覚えていない
彼女の唇はき出す吐息の
温度と湿度は今も覚えてる
このシミは消せますか このシミは落とせますか
この歌に「昔世話になったクリーニング店のおやじを思い出した」という感想をもらった。「もう亡くなったんだけど」と。
歌はまさに聴いた人のものだなぁと。
「歌詞の韻を踏んでる感じが気持ちがいい」といってもらったり。
触れる、ってことから心は動く。そんな思いで作った曲。
次が「PKO」
国連平和維持活動といわれてることの歌。
ぼくらは戦地に誰かを送った。
帰って来た隊員のひとりは自殺した。
積極的であれ、消極的であれぼくらは彼らを送った。
そのおとしまえについてのうた。
制度がいいとか、政府がいいと悪いとかではない。
TVカメラの列が、彼らの帰り道を閉ざした事実。それに「望まれている」という事実。
なによりも「はなればなれに」なる、恋人たちのさみしさについての歌。
弱い人を救うために 僕らは海を越えて行く
困った人を救うために 鉛の弾をすこし持ち
悪い人が待ち受ける トタン屋根の向こう側
弱い人を救うために 僕らは喜ばれてる
誰も傷つけない 約束を頼りに PKO PKO
千歳を離れる朝 彼女は手を振ってた
何度も抱きしめては 見つめ合って別れた
スーツをきちんと着た 偉い人に送られ
TVカメラの列が 帰り道を閉ざした
初めての海外 ハワイが良かったな PKO PKO
アフリカの真ん中で 迎えるクリスマス
希望は砂漠の砂 形を変えてゆく
飢えた子供たちに 笑顔をもう一度
だけどこのやり方で本当に正しいの?
内戦が激化する この国をよく知らない
世界で最も若い 新しい独立国
偉い人はここでも みにくく争ってる
誰かが作る武器で 作らない人が死ぬ
早く平和な日が来て 早く帰りたい PKO PKO
アフリカの真ん中で 迎えるクリスマス
ここで見た世界を 早く忘れたいんだ
LINEでいつも君に スタンプ送れるけど
電源をオフにした その後がさびしい
この曲は無料のCDを作っています。
聴いて見たいと思われた方はお声をお掛けください。
次が新しい曲「手を広げて」
メキシコとの国境に壁を作ろうとする話があって。
壁に仕切られた向こう側に恋人を残して来た男(何らかの理由で、壁の建設時に戻れなかったのかも)と国境警備隊の隊員(きっと地元で仕事がない若者が低賃金で働かされるんじゃないかなと思った)と、その壁の上を自由に飛ぶオオワシのうた。
自由は麻薬と同じ。
ずっと伸びていく国境のラインと、乾いた砂埃の街をイメージして作りました。
あの厚い壁の向こうで 手を合わせて祈ってる君
姿は見えないけど
感じる 風の匂いで わかる
青い空を飛べればそう 何も迷うことなく
君に会いに いけるだろう
風を切り 数十秒もあれば
砂埃舞い上がる大地 影を落として
さびた鉄条網誰かのシャツが揺れる
手を広げて 手を広げて
手を広げて そこへ行きたい
銃を構え スコープを見つめ続けて
粗末な食事を片手でかきこんで
俺は立ってる 棒っ切れみたいに
ただ交代の命令がくるまで
青い空を飛べればそう
何も迷うことなく家に 家に帰る
やっと手に入れた 小さなラジオで
音楽を聴く
砂埃舞い上がる大地 昨日と変わらない
さびた鉄条網 大きなムカデみたいだな
手を広げて 手を広げて
手を広げて 家に飛んで帰りたい
砂埃舞い上がる大地
高く飛ぶオオワシが目障りだ
自由なんて麻薬とおんなじだ
夢を見せるだけ
羽を広げて 羽を広げて
帰ればいいのにまだ 飛んでいる
うち落とすぞ
すごくきちんと聴いてもらった。
歌ってると、わかるんだ。
聴いてる人が今、頭の中に「何かを描いてる」っいうのが。
僕を見てるのに、見ていない感じが。
この曲にはそういう力があるようだ。
それは100%、歌を聴く人の能力だけど。
歌に力があるんじゃなくて
歌には聴く人の力を湧き起こす力があるだけ。
そう思ったらここのところの「悩み」もちょっとスッキリした。
ぼくらは「歌」を放流するだけでいいんだ。
ラストは「道の真ん中」
昔やっていたディクソンズというロックバンドの曲。
人生の真ん中はとうに過ぎて、第3コーナーにかかった僕らだけど(笑)
道の真ん中(右か、左か?いく道か来た道か?)でふとたちどまって考えるという歌。
道の真ん中ふりかえり 耳をすませたら
呼んでるよな気がしたが かぜの悪戯か
明かりだけを頼りに 峠をのぼっても
碇だけを頼りに 港へ泊まっても
流れていくのはきみの 待ってるあの街
遠く離れても尚 目を閉じればそこに
僕が今ここにいる 理由を探してる
見えない壁に囲まれ 自由を感じてる
甘い思い出の中にだけ キラリと光ってる
角砂糖のとける瞬間を サラリと歌ってる
あなたがもし旅支度 してるのならば
どうか教えてほしい 僕の行き先を
水の中で溺れるならそれはそれでいいことさ
砂の中で焼かれるならそれはそれでしかたない
道の真ん中ふりかえり 耳をすませたら
呼んでるよな気がしたが かぜの悪戯か
ライブはやはりエンターテインメントでもあるわけで、最後はリズミカルで爽やかに終わりたかった。
ライブ後、次の予定があったのであまり感想を聞けなかったけど、それでも多くの人がおもいおもいにいろんな事を話してくれた。歌にはその人の忘れてた何かを思い出させる力があって、それは「歌い手」の力ではない。
すべては聴く人の心。
ぼくは放流を続けようと思う。
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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