こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。
先日、八幡に行った時に、つれてってもらったところ。
「遊楽映画劇場」
今は成人映画、つまり「ピンク映画」を上映してる。
建物の老朽化により6月で閉館らしい。
確かに、もうピンク映画は映画館で見るものじゃなくなってる。
アダルトビデオがその原因のひとつだったんだけど、いまや「エロ」はデータだ。
映画がなくなって、動画が全盛になる。
無声映画がトーキーに変わるようなものかもしれない。
町からピンク映画がなくなって久しい。
僕は高校生のころから「映画監督になりたくて」ピンク映画を見まくった。
もちろん高校生は裸に飢えていたのが80%くらいの理由だったけど、残りはピンク映画の「なんともいいようのない余韻」がすきだった。
信じられない低予算で作られていたピンク映画。
スタッフ、キャストは手弁当だって聞いたこともある。
映画の中のセックスシーンはすべて「演技」だ。だって映画なんだもん。
人と人との関わりが「綺麗事抜き」で語られる映画。
それほど美人でもイケメンでもないひとたちがスクリーンで服を脱ぐ。
モザイク処理なんてできないから、隠部がみえないように工夫されてて、そのひとつひとつに高校生の僕は「へ〜〜」って思っていた。
ふとポスターを見ると、乳首が隠されてる。雑に。
福岡にオークラ劇場という映画館があったのはもう10年以上前かなぁ?
その時には、乳首でてたとおもうんだけど。
本来あるべきものが、隠される。
人間のほとんどは乳首を吸って育ったのに(笑)
すごくさみしい気持ちになった。
帰ってから妻にそれをいったら
「街中にあるものでしょ?誰もが見るものだから、それを見て嫌な気持ちになる人のことを考えなきゃ」
といわれた。
そうか。確かにそうかもしれない。
僕は男目線で、もしくは製作者目線でしかものを見ていなかった。
嫌な気持ちになる人の気持ちは、嫌な気持ちにならない人にとっては絶対わからないものだから、想像しないとね。
予算があればきっと「乳首をうまく隠したデザイン」のポスターを作ることができただろうけど、ここでかかってる映画はもうずいぶん昔の作品なんだろう。もう、新作が作られることはあまりないだろうから。
でも「乳首の修正」をみて、時代のスピードと、それに乗り遅れてしまった人やモノたちをかんがえた。
大勢の人の許容されないもの、無人駅のような、赤字線のようなひとたちはどうしたらいいのだろう。
デジタルに対応しないブラウン管テレビのような人たちはどこへ行けばいいのだろう。
ここでしか「居る」ことができなかったおじいちゃんたちはどこへ行くのだろう。
時代は変わり、時代の呼び名も変わり。
全てが移ろってゆく。
許容範囲の広さこそが多用性をうむ。
それが「文化」と呼ばれていたのかもしれないなぁ。
手に入れたものと失ったものを天秤にかけてもなんの意味もないけど。
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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