楽市楽座2019年新作『かもしれない物語』 @清流公園その1:本編【かもしれない、は可能性のことば】

こんばんは。ブログアパート管理人のサニーです。

 

今年も、年に一度のお楽しみ「楽市楽座」がやってきた。しかも萌さんのお婿さん「佑之助」がメンバーとして加わっての新体制。
楽しみが過ぎる!

楽市楽座2019年新作『かもしれない物語』 は子供も楽しめる愉快なおはなし

 

あらすじは…。
ドジでマヌケ、ダメダメな母ちゃんガエルにふりまわされる、
ヨレヨレのイボガエル、恥ずかしがり屋の乙女カエル、チンピラ気取りの青カエル。
季節のまつりをめぐりながら、どんどん貧乏で幸せになっていく。
ちょっと児童劇な、ドタバタ音楽ファンタジー!

 

冬眠から目覚めたカエルたち。
春だ〜〜なんかいいことありそうな〜〜
自然がくれる暖かさは、心を緩めてくれる。

若い二人は愛を育み、こどもをつくる。
若い二人はいつしか親になる。

親はこどもの心配をする。
そんな当たり前な日常生活。

 

人間のプリンスに恋して、後先考えず違う世界へ飛び立ったカエルは、異文化のなかであえぐ。
でも恋なんてもんはそのくらいの「ばかばかしいほどのエネルギー」をもってる。

恋こそが起爆剤。

 

おんなは母親になる。
おとこは子供のまま(笑)

これももしかしたらバランスなのかも。
世の中全てが「大人」になったら、きっと心配のタネも減るだろう。でも、新しい何かとか、冒険とか、つまりは「一見無意味なもの」がなくなってしまうかも。
世の中全てが「こどものまま」でも、それはそれで大変だ(笑)

 

楽市楽座2019年新作『かもしれない物語』 は若い力とスピードがプラスされてもっとフィジカルに

長山さん、キリコさんがつくる安定した土台のうえで、今までは萌さんが飛び回っていた。
リアル「ちいさきもの」を演じ、飛び跳ねていた。
新加入の佑之助さんはその若い体を120%使って、スピードとフィジカルさと、規格外なエネルギーをもってきた。
若い男の子のキャラクター。
それはバカで、エネルギーが余っていて、夢を見続ける。
そんな「無垢な光」が今度のお芝居ではスパークしてた。

サウンドとしてベースが入ったのもすごくよかった。音に厚みが出た。
ザ!アンサンブル!

完成された形の劇団やバンドに新加入するむずかしさはほんとよくわかる(笑)
でも彼は「まさにいるべくして、いる」存在に。

これからは物語の可能性がどんどん広がって行くだろう。
早くも来年の新作が楽しみ!

 

楽市楽座2019年新作『かもしれない物語』 は分断されてしまったぼくらを再び繋げる可能性のものがたり

楽市楽座は、時代の空気を敏感に感じ、表現する。
比喩や直喩で自由のための戦いを続けてきた。
ときに胸が詰まるほどの怒りや悲しみ
ときに絶望の世界で生きるための杖。

でも、今回のお芝居は「可能性」のはなし。

自分の目から見た正義と、悪。
それを裏付ける(ような気がする)、自分の信じるものから得た証拠。
ここ数年で僕らの周りの世界は「白と黒」に分断されてしまった。

正義を信じ、戦うもの。
変化を恐れ、守るもの。

それぞれに本意があり、正義がある。

行き詰まってくる、息が詰まってくるいまのこの時代は、実は「戦い続ける僕ら自身が作ってる」んじゃないか?と不安になる時がある。

僕は自由のために戦う。
でもそのことが敵をあぶり出し、味方の集団を追い詰めることになるのではないかと、思ってる。

僕らはただの一本の木で、有志ではあるけれど「連合」する必要はないのではないか?
戦うことで、戦いに巻き込まれてるのではないか?

ぼくらが一本一本、伐採するのが大変な木であることで、何かが変わるのではないだろうか?

 

 

そこで全ての考えに「かもしれない」を足してみる。
そのことで冷静さが生まれる。

 

僕は怒りをもっている。
でもそれをつきつけることで、なんらかの「高揚」が生まれ、怒りがスッキリしてしまう。
一見逆説的だけど、怒りを捨てないために「かもしれない」をプラスする。

 

この冬の後には春がやってくるかもしれない。

 

何ひとついいことがないようにみえるだけ、かもしれない。

 

一瞬、強烈な怒りを持って描かれる「ヘリコプターとスワン」のシーン。
優しく、元気一杯のものがたりの中で強烈なシーン。

今までの楽市楽座だったら、違う表現だっただろう。
もっと「どうしてこんな世の中に!」という怒りと悲しみに包まれただろう。

そのシーンの真偽はぼかされ、静かに雪が降ってくる。
冬眠の時間がやってくる。

事件を自然が包んで行く。
だから普遍的なおはなしになるし、「かもしれない」は受け手の中にひろがってゆく。

 

 

楽市楽座2019年新作『かもしれない物語』 は未来へ続く世界。ぐるぐる巡る世界。

すべてを冷たい雪がおおっても、また春がやってくる。
全ての子が親になることがなくても、全ての親は心配ばかりする。
恋は終わってもまた新しく始まる。
全てが焼け野が原になっても、また草は芽吹く。
かもしれない。

 

小さな可能性を消さない言葉「かもしれない」

より小さな世界を描くことによって、日常がドラマなんだってことがわかる。
大きな事件や耐えられないほどの悲しみや喜びがなくても、日々は続く。
その日々をどう生きるか?
それは全ての個人のもの。

 

ずっと戦ってきた楽市楽座だからこそ、この静かな「凪」が力強い。
新しい船出の(あ、車だから船出じゃないな)はじまり「かもしれない」

 

 

あしたは「サニー、楽市楽座にゲスト出演する」の巻。おたのしみに!

 

このブログを始めてからの過去作の感想はこちら。

楽市楽座《家族で旅する劇団》年に一度の公演をみた。公園で。

野外劇団 楽市楽座【2016年新作】ヨイショ、コラショ:もう黙ってはいられない

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【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019





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