金曜ドラマ:わたしを離さないで:第5話感想〜美和って一番普通かもしれない〜

美和(水川あさみ)感情のコントロールができず、素直にもなれない

怒る

イラつく

失うことを恐れる

甘える

とりつくろう

悲しみを隠す

5話は美和の人間らしさがたっぷり。
ひどい女だと言われてるし、一見そんな印象もあるけど「わたしを離さないで」の中で、一番普通の女の子に見える。僕の知ってる女の子たちに見える(笑)。

3にん

 

今回のお話は、街で美和のルーツ(細胞の提供者)を見かけたという人の話を聞いて、会いに行く、というもの。

 

細胞の提供者って言うのは、社会的なクズである

この物語の舞台では「臓器提供者」のクローン元の人間は、やむをえない事情で細胞を提供するらしく、恵まれてなく、社会的にもろくでなしな人が多いようだ。

 

自分たちは、どっかのクズのコピー
なかなか辛いことだよね。

 

クローン元を探しに行く過程で美和の困惑、恐れ、恭子への反発。いろんな感情がほとばしる。でもどれもこれもが正当性を感じて。

 

コテージの先輩カップルに
「愛し合っているカップルは3年間猶予が与えられるって、本当?」って聞かれて美和は
「それ、聞いたことあります」なんて答える。
そんな話聞いたことないのに。結果的に希望をもたせ、落胆させることになるかもしれないのに。

 

でもそんな風に話し合わせるところがない?女の子たちには特に。
まあ、その場が明るくなりゃいいじゃん的な。

 

恭子はそのことをやんわり責めるけど
恭子の言うことも、ほとんどそんなことばっかり。自分は希望なんて持ってないのに、人にはなんか、、勧める。わたしはいいやとか言いながら。
本当イライラする。

3にん

 

コテージの外で、外の人に会う。

臓器提供者の持つカードで買い物をしようとして、ギョッとされるシーンが印象的。

外の世界の人、つまり僕らは、臓器提供者がこの世に存在してて。僕らのために腹を切り、死んでいくことを知ってるってことだよね。

ドラマ、MOZUで語られた「オメラス」の地下牢の子供のように。

 

自分たちの幸せを守るために、犠牲はつきもので。
それに目をつぶってやり過ごせば、なんとかなる。

MOZUや「わたしを離さないで」で綴られる世界観は、今の現実にすごく近しい。だからフィクションとしてのリアリズムが気持ち悪く、嫌な人、嫌なんだろうなあ。

前回のお話があまりに気分が悪くなるシーンの連続だったので、(大好きだったけど)今回の諦念の提示と、そこに光る希望のひとかけらの対比が「優しい」展開。

ゴミだらけの海のロケーションも
恭子と友彦との電車での旅も
ファミレスも
車の中での三角関係とか
甘いシーンや気分の変わる情景が多く挟まれてて、これから起こる悲劇のための箸休め的。

連続ドラマの面白いところはこんな風に大きな流れを作りながら、加速したり、ブレーキかけたりできることだなあと、思った。映画ファンとしては。

 

 

話を転がす龍子先生。今回も回してくれます。
「絵は描いていた方がいい」「陽光学園はあなたたちを守ろうとしてる」
今後の展開を想像させて、いい。楽しみ。

 

失ったものが流れ着くと陽光学園で教わった場所に電車で行く二人。

こういうシチュエーションが大好き。
「いけないことは知ってても、このままどこかへ逃げたいな。」

 

はじめて感情を爆発させる恭子(綾瀬はるか)

あの日、友彦から贈られたCD

その後、美和に隠されたCD

三人の関係の真ん中にあるCD

そのCDが希望が浜のリサイクルショップで、見つかる。友彦が探してくれた。

これが、希望?

こんな嘘のようなことが本当にあるんだ。

 

一瞬光るから、闇はさらに暗さを増す。

 

ああ、盛り下がらんくてよかった。子供の頃のお話が良すぎたから、大人三人になってどうなるかと思ったけど。

 

三浦春馬の表情筋の使い方がすごい。
彼はすごいいい役者さんだ。
可愛い顔で損してるけど、この役ぴったり。

>>>わたしを離さないで第1話感想

>>>わたしを離さないで第2話感想

>>>わたしを離さないで第3話感想

>>>わたしを離さないで第4話感想

>>>わたしを離さないで第5話感想

>>>わたしを離さないで第6話感想

>>>わたしを離さないで第7話感想

 





ちゅるっと毎日すっちゃうスティック!

鉄分補給で元気にきれいに!「ちゅるっとサジー」かわいすぎる健康食品がSNSで話題沸騰!プレゼントしても喜ばれること間違いなし!

ブログアパート「私の人生、私のもの」よんでくれてありがとう。
FACEBOOKページをフォローしていただけるとうれしい。
新しい記事をお届けします。

>>>FACEBOOKページはこちら