金曜ドラマ:わたしを離さないで:第6話感想〜生きているということ〜

希望が浜で心を決めた恭子の元にまなみがやってくる

提供者の生きる権利を世の中に知らしめようとするレジスタンス。
陽光にいる頃から、恭子を遠くから見守り、友人としての最低限のアドバイスをくれたまなみ。

彼女のコテージ内の人間が、外の人間を傷つけた。

これは

家畜が村人を傷つけたニュースと同じ。

即刻、殺される。
かわいそうだとは思うけど、そのことに特に怒りを覚えることはないよね。僕ら。
まなみたちは追われ、捕まったものは即時解体される。

彼女はその活動を「生きがい」だと言った。

すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

短くも美しく燃える。

物理的な時間は短くても、生きている実感を感じ、規定外の怒りも感じ、絶望も知る。
自らの首を切り、自分の命を「自分で始末する」

私たちにとってみると「お金をかけて育て上げたのに、損失だ」と思える行動。
だって、その命は僕らが作り、将来買うためのものなんだから。

生きてるって、生きてる実感て何だろう。

自分の命を奪おうとするものへの、たった一つのレジスタンスは「自分で自分の命を奪う」こと。

それしかない。

まなみ

恭子と美和、友彦のバランスは爆音とサイレンサーのように奇跡的だったんだけど、もう元には戻らない。

恭子も、友彦も。ずっとずれ続けていた金庫のパスワードが合致し、強力なN極とS極の磁力で引き合う。

ここでも友彦のクズぶりが素晴らしい。

でもそれもわかる。

彼女への愛は、ただそれだけでなく。自分の夢を叶えるための道具でもあるから。
本当にあるかどうかわからない「猶予期間」を手にするための、手段だから。

だって、

彼氏が自分と別れて「他の女のところへ行く」なんて告白されたら、その女がどれだけひどいビッチか捲したてるのは普通。
そんなことは関係ない!って言ってしまうのが、浅はかな男の姿。本来。

でも友彦にとって恭子は
「本当に愛し合っている証明=提供者になる迄の猶予期間」を手にする道具でもあるから。他の男と寝てるってのは、まずい。

それは深読みで、「女に処女性を求めるおっさん遺伝子」の性かもしれないけど(笑)

信じてた愛にそっぽを向かれ、大好きな友人を失い。恭子は心を閉じてしまう。

人間をやめて天使になる。

まるで人でないものに変わってしまった碇シンジ君のよう。

 

次回から最終章。
希望編

絶望してこその希望。
失くしてこその価値。

>>>わたしを離さないで第1話感想

>>>わたしを離さないで第2話感想

>>>わたしを離さないで第3話感想

>>>わたしを離さないで第4話感想

>>>わたしを離さないで第5話感想

>>>わたしを離さないで第6話感想

>>>わたしを離さないで第7話感想

 





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