こんばんは。ブログアパート管理人にサニーです。
昨日に引き続き、今日はライブレポを。
(OA)ヤマサキ:いさぎよい幕開け
大分からやってきたという。
見かけは「なーんだギター女子か」なんて思われるかもしれないけど、プランクトンがオープニングに持ってくるってことは「幕をあけろよ」ってこと。
彼女は見事に導火線に火をつけた。
私しか歌えないことを嘘偽りなくやると、力強く宣言した。
気持ちのいい幕開けだ。
きっとクソみたいなおっさんとか、先輩風吹かせた奴が「君、こうやったらもっとよくなるよ」なんて言ってくるだろうけど、そんなもんはなんの意味もないよ。
自分自身ででこけたり、迷ったり、走ったり、スキップしたり、咲いてる花を摘んだりして、そのままいこう。
なんていうのも「クソのような助言」かもね。(笑)
かっこよかった。
高橋プランクトン(withサニー)がんばれ、がんばれ。
「歌詞を届けたい。昔のように声が出ないので、歌のところには被らないでください。」
こんな注文をもらった。
彼は本当に戦い続けていて、その消耗さが気になっていたけど。
この日はだいぶ回復してた。ま、その理由も知ってる(笑)
愛と食事だ。
リハよりも少し手数を抜いた。音を抜いた。ボリュームを下げた。
僕はあくまでも「手助け」にすぎない。
曲という絶対的な「作品」にひざまづくだけだ。
この日は、耳がほぼダメだった。
最近聞こえない音が増えた。プランクトンの動き、左手を見ながら「あ、いま多分Gだ」なんて判断しながらバッファタイムの無いように瞬発する。
ケイクマからは「もうちょいコントロールしろよ(誇張/笑)」と叱責されたが(笑)
フェンダーのアンプからでるグレッチの音はまあ、すばらしく美しかった。
あとで録音したものを聞いたら、ステージ上で感じたほどの落胆はなかった(笑)
暗闇の中で現れる空中ブランコに飛びつくような怖さだったから。
プランクトンの歌詞は「誰にでもかける」ような言葉だけど、誰にもかけない。
あそこまで削ぎ落とせない。
その「原石」のような作品を、彼は破れそうな喉と体で表現する。
ここ何回か感じた「イラつき」「ざらつき」が少し収まっていたけど、彼の悔しさが波のように襲ってきた。気のせいかもしれんけど。
TARJEELING:テロみたいな歌とダンス
先生は絶好調。
凹みまくって帰りたくなっていた僕をあげてくれた(笑)
「四等國の12才」が本当に大好きで、この日のメニューはほぼ歌えた。
家で聞く邦楽は、この日出てる人のものばかりだからね。
終戦を10代で迎えた男の人生を歌う曲。
沈みゆく夕日の歌。この国の過去と今のうた。
世情も日常も、デスクトップにぶち込んでしぼりだす先生の曲は、ポップでかっこよくて。そのサウンドの上に「鼓膜に直接。鋭角に刺さる声」が乗る。無敵だ。
立ち位置を修正したのちに踊る。
そのきれっきれのダンスはブルース・リーのようだ。
能年玲奈について歌われた曲はもう感涙だった。
光の中で歌い、笑っていた少女が闇に落とされた。
人々の嫉妬や羨望の餌食となって。
でもまた彼女は光の中へ帰ってきた。というより彼女こそが光だった。
僕の能年玲奈についての愛情はこのブログにもたくさんかいてある。
深居優治:彼の周りにだけふる雨
広島のバケモノ。
初めて見たライブは圧倒的だった。
絶対デルソルに似合うと思っていた。ぴったりだった。
彼は本当に存在するのだろうか?と思う。
体という名のペットボトルに入るもので、人は変わる。
いいものも悪いものも吸い取って、混ざって、それを吐き出して、また混ざる。
鬼のように美しいギターと、少し苦しげな声。喉が壊れていくドキュメント。
ギターがバリバリと雷のような音を出し、彼の周りに雨を降らせる。
キラキラと光る雨は急に停止して、逆回転をはじめたりする。
さみしい。さみしい。さみしい。さみしい。
触れ合いたい。触れたくない。触れたい。触らないで。
2リットルの透明なからっぽのなかで思いは跳ね返る。
群青色の闇と、白い靄の中の朝日。
絶叫は静けさを含み、無音はざらつく。
深居優治はきっとあなたの街に雨を降らせにいくだろう。
ぜひ、からっぽを見に言って欲しいし、混ざって欲しい。
Kei Kumagawa:愛について。棺桶について。宇宙について。
ステージ上でタバコをふかし、酒を飲む。
その全てが「かっこよさとは?」という質問に導かれた答えだ。
この位置に配置したプランクトンの心を知ってかしらずか、彼はいつものように「愛を散乱」させた。
とてつもなく優しく。おそろしく。
強烈なブギーと、バラード。
大雨の後の街をのしあるくマサイの勇者のようだ。
ねじ曲がった世界でバランスをとりながら、ファッキンなパイパンに愛を注ぐ。
アトピーの少年のような熱をびた皮膚。
どこにいこうと、だれとやろうと、彼は一番かっこいい。
ケイクマをみてジェラシーを感じない男とは友達になれない。
新しい曲。、無限座?は素晴らしくかっこよかった。
入り口はサイクロプス、出口はコートニー。
その間の旅。
MCも所作も、ただただかっこよさに殉死してる。
ライブの場所に命をかけてる。心血をそそぐ。
それは共演者やお客さんに対する深すぎる愛情だ。勘違いするな女の子たち、その愛はあんたにだけ向けられた愛じゃ無い。
「愛は棺桶さ。死ぬまで誰もわからない」
この一言を証明するために生きて、死んで欲しい。
gn8mykitten:全てを鎮めるうた。ことば、ビート。
グンナイ。彼についてもたくさん書いてきた。
毎回、最高を塗り替える。
30分さけんでも死ななかった彼は「生きることのどうしょうもなさ」を歌い、何も起こらない日々に愛と軽蔑を捧ぐ。
歌われる自分の手の届く範囲の事件と風景。
風はさやと吹き、雨は窓の外だ。
守られてるのか、隔離されてるのか。
彼はすこし、手を伸ばし始めたような気がする。
彼は日常という重い荷物を背負いながら、外を歩く体力を手に入れた。
電車から見てた景色、親指でスクロールするタイムラインをくぐり抜けて、時代の空気を、現代の空気をすいこんだ。
定規をもち、風景を測り、地図を持たずに外に出た。
そんな印象を持った今回のライブ。
もしかしたら八幡という場所が「そうさせた」のかもしれないけど。
少しだけ憎しみをほどき、優しさの飴を食べ。
毎回少しづつ次のステージを自らつくり、登る。
そんな彼が歩く道は?
次はどこ?
彼に知らないふりを聞けこむのは簡単だ。
自分の弱さやつらさに向き合うこともない。
そういう人生もいいと思う。
でも。
グンナイを見たことがあるか、ないかで、あなたの未来は変わる。
もしかしたらつらい現実を。
もしかしたら日々への感謝を。
【709号室】ガーリーおじちゃんはまったく役に立たない2019
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